[レベル: 中級]
2019 年 7 月 1 日から新規サイトに対してモバイル ファースト インデックス(以下、MFI)をデフォルトにすることを Google は事前通知しました。
この日以降、 Google が新たに認識したサイト(それまで存在を検出していなかったサイト)は、最初から MFI でインデックスされます。
つまり、PC 向けページではなくモバイル向けページがインデックスの対象となりランキング決定に利用されます。
新規サイトは MFI への切替なし
現状ではすべてのサイトが今までどおりに PC 向けページがインデックスされます。
準備が整ったと判断されたサイトが MFI へと移行します。
昨年 12 月の時点では、検索結果に表示される 50 %以上のページが MFI に移行したとのことでした。
7 月 1 日からは初めからモバイル向けページがインデックスされるので、移行プロセスは発生しないことになります。
気を付けたいのは、この日以降に Google が初めて発見したサイトが対象になるということです。
たとえば 6 月 25 日にサイトを新規公開していても、Google の初回クロールが 7 月 2 日であれば最初から MFI です。
既存サイトはこれまでどおり準備が整ってから
MFI にまだ移行していない既存のサイトは PC 向けページがインデックスされたままです。
これまでどおり、MFI の準備が整ったと Google が認めたあとに MFI へ移行します。
MFI 移行が始まると通常は Search Console に通知が届きます。
Search Console の URL 検査ツールで MFI の状況を調べることもできます。
スマートフォン用 Googlebot で大半のページがクロールされていれば MFI に切り替わっています。
RWD を推奨
MFI をデフォルトにしたタイミングで、レスポンシブ ウェブ デザインを Google はあらためて推奨しました。
反対に、別々の URL 構成は(Google にとってもユーザーにとっても)問題と混乱の原因となるので勧めていません。
MFI 向けドキュメントを更新
MFI に向けた準備を解説するドキュメントも併せて更新されました(この記事を書いている時点では、英語ページのみの更新)。
7 月 1 日以降は MFI がデフォルトになるという説明が冒頭に加わりました。
また最後に、MFI に関する Changelog(更新履歴)が掲載されています。
これまでの経緯がわかるので、この changelog は個人的に気に入ってます。
さて、MFI がデフォルトになったわけですが、モバイル向けを前提に作成しているサイトが今や当たり前でしょう。
もしスマホページを作っていないとしたら、それは認識したうえでモバイルユーザーを無視しているに違いありません。
したがって、僕たちには気にかけるような影響はないと考えていいでしょう。
むしろ、たくさんのテストを懸賞を重ねてきた Google 側の対応が大変だったようで「よく頑張った」とねぎらいの言葉をかけてあげたいものです。