[レベル: 初・中・上級]
Googleは、スマホ対応しているかどうかをモバイル検索のランキング要因として使用することを発表しました。
4月21日からの導入を予定しています。
またApp Indexingに対応したアプリコンテンツもランキング要因として利用するようにしました。
こちらは今日(現地時間の2月26日)から導入されています。
モバイルフレンドリーが単なるラベル表示からランキング要因に
昨年11月に、そのページがスマートフォンに対応しているときに、「Mobile-friendly」(モバイル フレンドリー)というラベルをGoogleはモバイル検索結果に表示するようにしました。
日本には、翌月の12月に導入されました。
「スマホ対応」というラベルが付きます。
導入時点では、「スマホ対応」ラベルは単純に表示だけの仕様でした。
スマホ対応しているかどうかはランキング要因にはなっていませんでした。
言い換えれば、検索順位には影響しませんでした。
ただしテストは行っていました。
また、このモバイル フレンドリーの条件をランキング要素として使用することも実験中です。
テストではなく、ランキング要因としての「スマホ対応」をいよいよ本番環境に導入することになります。
全世界、すべての言語で一斉の導入です。
検索結果に大きなインパクトあり
今回のアルゴリズム変更は、検索結果にかなり大きな影響を与えるようです。
will have a significant impact in our search results
“significant”(重要な、意義深い、大きな影響を与える)という強めの表現を用いて影響度を説明しています。
「◯%に影響する」という説明をGoogleはよく使います。
しかし今回はありません。
したがって具体的な影響範囲は不明です。
ですが、目に見える変動を予想してもよさそうです。
導入は4月21日
導入を予定しているのは4月21日です。
今すぐ影響を及ぼすものではありません。
モバイル対応に役立つリソースとツール
モバイル対応するために、次の3つのリソース・ツールを利用するようにアナウンスのなかでGoogleは推奨しています。
「ウェブマスター向けモバイルガイド」は、スマホ対応ラベルの導入と同時に公開されました。
適切なモバイルサイトを構築するためのGoogle公式のマニュアルです。
モバイルフレンドリーテストは、ページがモバイル対応しているかどうか(「スマホ対応」ラベルの条件を満たしているかどうか)をチェックするツールです。
モバイルユーザビリティレポートはウェブマスターツールで利用できるツールです。
サイトで検出されたモバイルユーザビリティ上の問題をレポートします。
モバイル対策に役立つツールをほかにもGoogleは提供しています。
以前に書いたこちらの記事も参考にしてください。
App Indexingがランキング要因に
App Indexingがランキング要因になりました。
App Indexingは、アプリのコンテンツをインデックスする仕組みです。
ウェブページではなくアプリで、そのウェブページに対応するコンテンツを検索結果から直接開くことができます。
App Indexingに詳しくなければ、こちらの記事を参照してください。
App Indexingをランキング要因に組み込むことによって、そのアプリをインストールしているユーザーがサインインしている状態で検索すると、インデックスされているアプリコンテンツが上位表示されやすくなります。
スマホ対応をランキング要因にするアルゴリズム変更とは異なり、App Indexingをランキング要因にするアルゴリズム変更はすでに導入済みです。
影響度には触れていません。
モバイルフレンドリーかどうかがランキング要因になりそうだと僕たちは予想していました。
ところがモバイルフレンドリーはランキング要因として使われていないことをGoogleは明言していました。
とはいえ、「今のところは」と考えるのが自然でしたね。
今回のアルゴリズム変更は完全に予測の範囲内です。
「やっと来たか」がまさに当てはまります。
モバイルユーザビリティの問題が検出されたことを知らせる通知が広範囲にわたってウェブマスターツールから送られてきていました。
これはモバイル対応の準備を急がせるための、Googleなりの親切だったのかもしれません。
導入は4月21日です。
実施してからアナウンスせずに、2ヶ月近くの猶予を与えたのもきっと配慮からに違いありません。
モバイル対応がまだ未完了であれば、それまでには完了させましょう(クロールとインデックス、処理にも時間がかかるので3月中には終わらせたいところです)。
App Indexingのランキング要因採用は不意を付かれたように感じます。
でもこれも当然の流れですね。
AndroidでのGoogle検索結果のうち、15%がApp Indexingによるアプリディープリンクを返すとのことでした。
また、Googleは「アプリが現在の最大の脅威」として、急速に増え続けるアプリコンテンツを把握するためにApp Indexingを導入しました。
App Indexingによってインデックスしたアプリコンテンツを検索ユーザーに優先的に提示することが検索ユーザー体験をより高めることに繋がると判断したのでしょう。
こうした状況から判断して、App Indexingの実装を僕もブログでは勧めていましたね。
ウェブコンテンツをアプリでも提供しているなら、ぜひApp Indexingを設定することをおすすめします。
サイトとアプリの両方で同じコンテンツを提供しているのであれば、App Indexingを実装することを僕はオススメします。
モバイル対応と同様にApp Indexingも日本語のガイドラインが公開されています。
アプリ開発に携わっている人は読みましょう。
さて、いまだにモバイル対応していない僕のブログですが(汗)、ただいま準備中です。
4月21日までには間に合うと思います、たぶん。
【UPDATE】
日本語での公式アナウンス翻訳記事が出ています。