日本のGoogleのモバイル検索もついにAMP化、通常の検索結果に⚡ラベルとともにAMP対応ページを表示

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Googleは、AMP化したモバイル検索を日本のGoogle (google.co.jp) に導入しました。
Google日本でAMPの開発に携わっている、検索担当パートナーシップマネージャーのDuncan Wright(ダンカン・ライト)氏がGoogle Japan 公式ブログでアナウンスしています。

AMP化したモバイル検索は、通常の検索結果で、⚡マークが付いたAMPラベルをAMP対応したページに付与します。
そしてモバイル向けページではなくAMPページへユーザーを着地させます。

モバイル検索のAMP化は、1か月前に米国 (google.com) で始まっていました。
日本でも、一部のユーザーに対してテストが行われていましたが、いよいよ全ユーザーに対する正式公開です。

AMP化した日本のモバイル検索

日本のGoogle検索で、通常のモバイル検索結果にAMPページを表示する例です。

AMP化したモバイル検索結果

ネット系はAMP対応しているサイトが多いので、それ系のクエリではたくさんのAMPページが出てきます。

今日のDoodleはアントニ・ファン・レーウェンフックです。
意外にAMPページが入り込んでいました。

AMP化したモバイル検索結果

AMPラベルが付いた結果をタップすると、AMPページがAMPキャッシュから返されます(ドメイン名が cdn.ampproject.org ではなく www.google.co.jp だけど実態は同じ)。

AMPキャッシュから返されるAMPページ

AMP対応しているなら、自分のサイトのページがAMPで検索結果に出ているかどうかをチェックしてみてください。

グローバルでゆっくりと展開か

僕が調べた限りでは、日本のGoogleだけでなく英国やオーストラリア、ドイツなどのモバイル検索でもAMP化が始まっていました。
おそらくグローバルでの展開だと思われます。

ただ、AMPページがあるのに通常のモバイルページが表示されていることもあります。
シークレットモードで何回か試すと、AMP化しているときとAMP化していないときがあります。
したがって、ゆっくりと徐々に展開が進んでいるのではないかと推測します。

もしAMP化した検索結果をまったく見ることができないようなら、何度かリロードしてみるといいかもしれません。

ランキングには影響なし

念のために補足しておきます。

モバイル検索検索のAMP化は、検索順位には影響を与えません。
つまり、ランキングアルゴリズムの変更ではありません。

検索結果に表示するページがAMP対応したページを持っていれば、AMPラベルとともにそちらを表示するだけです。
AMP対応してるからといって、順位が上がるわけではありません(少なくとも今のところは)。

AMP対応する? しない?

AMPプロジェクトが発足してから1年後、ついにモバイル検索がAMP化しました。
公式アナウンスはただの1周年記念のお知らせだと僕は思い初めは軽く読み流していたのですが、そうではありませんでした。

プロジェクト発足から 1 年にあたる今月、モバイル Google 検索の結果ページにおいて、すべてのAMP 対応ページに、AMP ラベルの表示を開始しました

※強調は僕による

けっこうサラッと書いてますよね。
さらに言えば、1周年よりもAMP化したことのほうが重要なので、こちらを記事タイトルに含めてほしかったものです。(笑)

それはともかくとして、ついにモバイル検索が通常検索においても完全にAMPをサポートするようになりました。

ランキングには影響しないとしても、実際に体験すればわかるように、AMPページの表示は本当に高速です。
読み込みを待つ必要がほとんどありません。
一瞬でコンテンツが表示されます。

AMP表示に慣れてしまうと、たいていの普通のモバイル向けページは遅く感じられてしまうのではないでしょうか。
ユーザー体験を高めたいなら、AMPはとてもいい手段です。

導入に際して大きな障害がないのであれば、積極的にAMP対応に取り組んでみるといいのではないかと僕は考えます。