日本のGoogleにも導入されたインスタント検索は、候補となる検索キーワードを先読みして提示するオートコンプリートと連動しています。
米Googleは、より多くの候補キーワードをオートコンプリートが提示するように性能を強化しました。
オートコンプリートが提示するキーワードの選ばれ方を以前に解説しました。
もっとも大きな要素として検索ボリュームが挙げられます。
多くのユーザーが実際に検索するキーワード(キーフレーズ)ほど候補として出やすい傾向にあります。
※2語以上の複合キーワードの話になるので、以下「キーフレーズ」を使います。
しかし裏を返せば、ユーザーがほとんど検索しないようなキーフレーズは候補として出ないということになります。
今回の改良では、稀なキーフレーズでも候補として提示できるようになりました。
たとえば、「online store with underwater gadgets」(水中用機器のオンラインストア)という検索は非常に少数です。
したがってオートコンプリートは機能せず、ユーザーは自分で最後まで入力を完了せなければなりません。
でも「underwater gadgets」という検索はずっと数が多くなります。
そこで今回の改良では「underwater gadgets」を独立したキーフレーズとして取り扱い、「online store with」とは切り離すようにしました。
「online store with」の後に続けて「underwater gadg」までを打ち込むと、今度は残りを予測してユーザーが検索したい「online store with underwater gadgets」を予測してくれます。
改良点を正確に言うと、先頭からではなく最後に入力したキーワード・キーフレーズから候補を予測できるように機能強化されました。
結果として、今までよりも多くの候補キーフレーズを提示してくれるようになりました。
目に見えないけれどユーザーの利便性を増した改良と言えそうです。
ただ残念なことに、今のところGoogle.comの英語検索だけが対象です。
改良・テストをさらに重ねて、他の言語と地域にも展開していく予定だそうです。
インスタント検索と同じように、日本のGoogleへの導入を待ちましょう。
【公式アナウンス】