[対象: 初級]
「再審査リクエストの合否の連絡が来ないからといって何度も送り直してもGoogleのウェブスパムチームはそれらをすべて見ることはない。」
英語版のウェブマスター向けGoogle公式ヘルプフォーラムで、Google社員のJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が上のように説明しました。
1ヶ月の間に8回、さらにその後も再審査リクエストを送り続けたものの結局何の返信通知もGoogleからもらえていないサイト管理者に対してミューラー氏は次のようにコメントしています。
一般的に言って、すでに送信した再審査リクエストが処理される前に新たに再審査リクエストを送信した場合、その追加分の再審査リクエストはウェブスパムチームに見てもらえることもあるだろうが、通常は、同じものの繰り返しとして受け取られ返信はない(関係する問題やたまっている再審査リクエストの数により処理にかかる時間は数週間かそれ以上になることもある)。
だから、一番いいのは新しいリクエストを送信する前に返信が来るのを待つことだ(さらにもっといいのは、最初の再審査リクエストを送る前に十分確認な改善が見られるようにしておくこと)。
あなたのサイトのケースでは、4月と5月、6月に複数の再審査リクエストを連日送ったのでこういったことが起きたようだ。
今のところあなたのサイトの手動対応の審査は処理中にある。私だったらどんと腰を据えて待つだろう。
米GoogleサーチクオリティチームのTiffany Oberoi(ティファニー・オベロイ)氏はインタビューの中で次のように言っていました。
短期間のうちに複数の再審査リクエストを送ることは推奨しないし、1つのサイトを一回ずつではなく大量のサイトの再審査リクエストを一度に送信することも推奨しない。
そんなことをしたら、悪意のある行動だと受け取ることもある。
日GoogleのサーチクオリティチームのKyotatoさんは日本版の公式ヘルプフォーラムで次のように言っています。
ガイドライン違反箇所が残っている限りは再審査リクエストを何度送信して頂いても、それは意味のあることとは言えません。
再審査リクエストの数が多い場合はお待ちいただくこともありますが、審査完了のメッセージが届くまでしばらくお待ちください。審査完了のメッセージが届かない際に再度リクエストをお送りになる方もいらっしゃいますが、結果としてリクエストの総数が増えさらに審査完了まで時間がかかってしまう場合もありますので、お控えいただけますと幸いです。
返事が来ないからといって執拗に繰り返し再審査リクエストを送っても何の効果もないばかりか、反対に処理を遅らせることがあるし悪質な場合は逆効果になることがあるかもしれません。
ここ最近は再審査リクエストの対応も一時期に比べるとずっとスピーディになってはいるようですが、待つことも大切ですね(早く結果が知りたいという気持ちは分かりますが)。
もっとも2ヶ月も3ヶ月もたっても返信が来ないようならそれは再び送ってもいいでしょう。
オベロイ氏はこのようにも言っています。
しかし2〜3ヶ月たってもリクエストが処理されたというフォローアップのメッセージが送られてこなかったら、その時点でもう一度送信するのは構わないだろう。
WebmasterWorldでも、2ヶ月待っても返答がなくどうしたものかと困っているサイト管理者による投稿がありました。
同じように数ヶ月音沙汰なしの状態が続いて、再度送ったら今度は前のと併せて両方に対する返信が3日後に届いたという経験をしたメンバーのコメントが付いています。
とはいえ、再審査リクエストを送信した後は最低でも2、3週間は返信がなくても待ったほうがよさそうですね。
2ヶ月、3ヶ月待っても何の反応もないようであれば埋もれてしまっているかもしれないのでもう一度送ってみるのは大丈夫そうです。
ちなみに、返信がないのに手動対応が解除されたように見えるケースも存在するようです。
WebmasterWorldのフォーラム管理者は長期に渡って悪いことをしていればしているサイトほど返信が戻ってくる確率が低いように見えると言っています。