[レベル: 中級]
新しいタイプのカルーセル (carousels) をGoogleはモバイル検索に導入しました。
特定のクエリに対して、新しく人気がある記事や動画をそのコンテンツのソースごとにまとめたカルーセルに表示します。
記事や動画のカルーセル
下のスクリーンショットは「Greece」(ギリシャ)の検索で出てくるカルーセルです。
上部には The Gardian の記事が、下部には Reuter の最新記事が写真付きでカルーセルのなかに並んでいます。
ギリシャは、EUによる支援をめぐる交渉で注目ニュースになっていました。
カルーセルを横にスワイプ/フリックすると次のコンテンツがスライド形式で流れるように出現します。
実際の動きは公式ブログのアナウンスで見ることができます。
メジャーサイトだけが対象ということでもなさそうです。
「SEO」のクエリではMozの記事がカルーセルに出現していました。
SEOの世界ではMozはメジャーサイトですが、世間一般の誰もが認知しているサイトということではないですよね。
schema.orgでマークアップ
Google+公式アカウントの投稿によれば、Googleが定めるガイドラインに従ってschema.orgのArticleやVideoObjectでマークアップしておくと適切なタイトルや画像をGoogleが選択する手助けになるとのことです。
ただしマークアップが条件ということではなく、単純な推奨です。
カルーセルに含むかどうかはさまざまなシグナルをもとにアルゴリズムが決定します。
米Googleの英語検索のみ
今のところ、この新しいタイプのカルーセルは米Google (google.com) の英語の検索だけで利用できます。
サムネイル画像があわせて表示されるので、モバイル検索がいっそう賑やかになった印象を受けました。
カルーセルタイプのUIはスマートフォンとは相性が良いように思います。
操作しやすいですね。
カルーセルによって、1つのサイトのなかで自分が求めているコンテンツがどれかをユーザーが探しやすくするのがGoogleの狙いです。
でも、ユーザーがこの機能を喜んで使うかどうかは僕はやや疑います。
横にスライドできることに気付かないユーザーがいるような気がするからです。
個人的な意見ですが、グローバル展開するかどうかはちょっと微妙に感じます。