クエリ書き換えや選択型など強調スニペットの新しい機能をGoogleが導入

[レベル: 上級]

強調スニペットについて詳しく解説する記事を Google は公式ブログに投稿しました。
強調スニペットの新しい機能が紹介されています。

クエリ書き換え強調スニペット

ユーザーが検索したクエリを修正したクエリに対する強調スニペットを表示することがあります。

こちらは、“compare iphone 8 and iphone 10”(iPhone 8 と iPhone 10 を比較)のクエリで出てくる強調スニペットです。
しかし、“What is the difference between iPhone X and iPhone 8”(iPhone X と iPhone 8 の違いは何)のクエリに対する強調スニペットが表示されています。

クエリが書き換えられたモバイル検索の強調スニペット

強調スニペットの上に、書き換え後のクエリがタイトルとして掲載されてます。

PC 検索はもっとはっきりしています。
“Search for” のラベルがついています。

クエリが書き換えられた PC 検索の強調スニペット

ただし、ユーザーには必要ないと判断した場合は、修正後のクエリの表示は最終的にはなくなる可能性があるとのことです(つまり、こっそり置き換える)。

選択型 強調スニペット

1つの強調スニペットがすべての検索ユーザーに適しているとは限りません。
そこで、複数の強調スニペットを表示することがあります。

こちらは、“how to setup call forwarding”(転送電話の設定の仕方)の強調スニペットです。
設定方法はキャリアによって変わってきます。
ボタンでキャリアを選択すると、それぞれのキャリアに応じた強調スニペットに切り替わります。

Featured Snippets for how to setup call forwarding

最初に出ている強調スニペットは「Verison」用でした。
「AT&T」用に強調スニペットを切り替えられます。

Selecting Featured Snippets

こちらは「T-Mobile」用です。

Selecting Featured Snippets

同時表示 強調スニペット

さらに、複数の強調スニペットを同時に表示することもあります。
2つの相反する回答が考えられるケースに適しています。

two Selecting Featured Snippets at the same page

たとえば、“are reptiles good pets”(爬虫類はいいペットか?)は、裏を返せば “are reptiles bad pets”(爬虫類は悪いペットか?)とも言えます。
肯定的に見ているか、否定的に見ているかでクエリが変わってきますが、知りたいことはほとんど同じでしょう。

こうしたケースでは、良いとする強調スニペットと悪いとする強調スニペット、2つの相反する強調スニペットを同時に表示します。

複数強調スニペットの同時表示は今後導入する予定とのことです。

Google によれば、モバイル検索や音声検索では PC 検索以上に強調スニペットが役立っているとのことです。
強調スニペットが出てくる検索結果は今後も増え続け、強調スニペットの提供方法も改良が続いていくでしょう。

P.S.
ちなみに、強調スニペットを解説した記事は、昨年後半に Google に入社したダニーが初めて Google の公式ブログに投稿した記事です。