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Googleは、デスクトップ向けの検索結果に新しいデザインを採用しました。
「下線がなくなり文字が大きくなったタイトル」と「広告ラベル」が特徴です。
長期間に渡るテストの後の正式導入
新デザインはかなり以前からテストが繰り返されてきました。
先日は、広範囲のユーザー、環境にわたって確認されておりいよいよ本導入かとも疑われていました。
ところが米Googleサーチクオリティチームのトップ、Amit Singhal(アミット・シングハル)氏はSMX Westカンファレンスでほんの数日前に、「依然としてテスト中である」とコメントしていました。
しかし、GoogleサーチのリードデザイナーであるJon Wiley(ジョン・ワイリー)氏が正式に導入したことをGoogle+で発表したのです。
あなたの環境でも新しくなっているはずです。
なお最近のテスト中に見られたタイトル表示の不具合は解消されています。
以前のデザインからの変更点
これまでの検索結果デザインからの主な変更点は次のとおりです。
- 下線なしのタイトル
- 大きな文字のタイトル
- 行の高さをすべてそろえる
- AdWords広告に「広告」のラベルを表示
いちばん目立つのは、検索結果として表示される「タイトル」のスタイルです。
下線がなくなり、文字が大きくなりました。
またAdWords広告には、広告であることがよりはっきりと分かるように「広告」と書かれた黄色いラベルが付きます。
モバイル検索からの逆輸入、UIを統一
今回のデザイン変更は、モバイル検索とタブレット検索ですでに導入されたデザインに合わせています。
各デバイス間でのユーザーインターフェイスに統一感を持たせたほうがユーザーが使いやすくなると判断したためです。
見やすくなったものの懸念点もあり
文字が大きくなったことで見やすくなりました。
マルチスクリーンワールドの時代なのでさまざまな端末で検索したとしても、見慣れた、同じデザインであることは使い勝手をたしかに良くするでしょう。
しかし文字が大きくなったことで好ましくない影響を受けるケースが出てきます。
それはタイトルの省略です。
HTMLでのtitleタグで指定した記述が今までよりも多く削られてしまうことがあります(細かなことを言うと、存在するテキストとしては抽出しているが、検索結果の表示で省略されてしまう。言い換えると、検索結果のソースコードでは見えるけれど、ブラウザで見た時には表示されない。もともと、Googleの検索結果が表示するタイトルは文字数ではなくピクセル幅で決められるため。仕組みの詳細はSEOモードさんの解説を参照。)。
ユーザーのクリック率に大きな影響を与えるタイトルの長さが若干とはいえ短くなってしまうことで、titleタグ付けの方針に変更が必要になりそうです。
訴求力があるキャッチーなtitleタグを付けていても、表示されないのであれば意味をなしません。
それどころかもっとも重要な部分が消えていたら目も当てられません。
場合によってはtitleタグを修正したほうがいいページが出てくるかもしれません。
なおGoogleの検索データを使っているYahoo!では今のところ以前と変わらない文字数で表示されています。
「Googleでは見えないけれどYahoo!では見える」、これも状況を厄介にしそうです。
デバイス間で共通したデザインを採用することはいい考えです。
でもPCは画面が大きいのでタイトルの横幅は長めにしてくれると嬉しかったですね。
PCからの検索ユーザーにとっても、タイトルが長いほうがそのページの内容を把握しやすくなると僕は思うのですが。
とはいえこんなことを言っても何も始まりません。
今の環境のなかで最適化していくことが僕たちにとって重要です。