[対象: 初級]
新しいTLD(トップ・レベル・ドメイン名)だからといって検索で有利になることはありません。
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、Google+で再度念を押しました。
新TLDとは
ここでいう新しいTLDとは、従来からある .com や .net、.org などのgTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)に新たに追加されたドメイン名です。
.photo や .money、.adult、.osaka、.suzuki などさまざまなドメイン名が現在は利用可能です。
1,300以上が今後数年で利用可能になる予定だそうです。
他のドメインと新TLDは同等
Googleにおいては、新TLDであっても他のドメインと扱いは同等です。
もう一度、これを再共有するときのような気がする −− 新しいTLDを使うことそれ自体にランキングの優位性は今でもない。
他のどんなドメインともまったく同じように検索で上位表示することがある。新TLDを使えば、ウェブでの存在によりマッチした名前を付ける機会が手に入る。
新TLDが上位表示に有利だと早期データが示していると主張するような記事をもし見たら、それは、検索における人為的な優位性によるものではないということを覚えておいてほしい。どんなTLDであっても検索で上位表示できるすばらしいサイトを作ることができる。
このようにミューラー氏は述べています。
つまりGoogleが新TLDを特別扱いすることはありません。
もっといえば、新TLDに限らず、ドメイン名が何であるか、それだけの理由で評価を変えたりはしません。
たとえば、.eduや.co.jpの評価が高いという分析は正しくありません。
そういったドメイン名を使っているサイトは一般的に、信頼度が高かったり役立つ情報があるため、コンテンツの質が高かったりリンクが集まりやすかったりするので結果として上位表示します。
それで、ドメイン名自体が有利に見えしまうのです。
相関関係と因果関係は異なります。
Googleは何回も繰り返し喚起する
「新TLDが有利に働くことはない」とGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏は、2012年の3月にGoogle+で投稿しました。
新TLDが有利だという記事を読んでの反応です。
このMatt Cutts氏の投稿をJohn Muellerは、今年10月に再共有しあらためて新TLDの優位性を否定しました(Web担コラムでピックアップ)。
この2ヶ月後に再びJohn Mueller氏はMatt Cutts氏の投稿を再共有し注意を促したのです。
新TLDの優位性をうたうドメイン登録事業者や有利だと思い込んでいるサイト管理者が依然として多いんですかね?
いずれにしても、新しいTLDが上位表示に効果があるということは決してありません。
僕のブログの読者であれば当たり前のことですが、まわりにそう信じている人がいたらそれは間違いだと教えてあげましょう。
もちろん、SEOとは関係なくサイトのテーマにふさわしいからという理由で新TLDを使うのは良いことかもしれません。
写真をテーマにしたサイトなら、.photoドメインはマッチしていますよね。
すべての新TLDはgTLD扱い
なお.osakaや.berlinのように都市や地域を連想させるドメイン名であっても、新しいTLDをすべてGoogleは現状gTLDとして扱います。
ウェブマスターツールの「地域ターゲット」で特定の地域・国を対象にすることが可能です。