[レベル: 上級]
指定したトピックで、Google の NotebookLM がウェブから関連リソースを収集できるようになりました。
独自価値を加えたコンテンツ作成に役立ちそうです。
ウェブのリソースをキュレートする NotebookLM
ソース追加のダイアログボックスの右上に「提供元を見る」というボタンが表示されています。

このボタンをクリックして、調べたいトピックを入力します。
ここでは [海外旅行に持っていくのにおすすめのBluetoothスピーカー] を指定しました。

指定したトピックについて書かれている記事を NotebookLM がウェブから集めてきました。

利用したいリソースにチェックを入れて選択し、あとはそれらのリソースに関して NotebookLM にタスクを実行させられます。
集めたリソースをコンテンツ作成にどのように利用するか?
NotebookLM が集めてきたリソースをコンテンツ作成にどのように利用できるでしょうか?
単純にまとめ記事を書かせることは可能ですが、それではなんの価値もありません。
むしろ盗作と誹られても否定できません。
単なる要約にとどまらず、独自の価値を加えた「海外旅行向けおすすめ Bluetooth スピーカー」に関するオリジナル記事を作成するために、NotebookLM が集めたリソースをたとえば次のように利用できます。
- 共通認識と共通点の特定:
複数の情報源で一貫して言及されているスピーカーや主要な特徴(携帯性、バッテリー持続時間、耐久性・防水性、サイズに見合った音質など)を把握する。こうすることで、人気があり評価の高い選択肢の基本線を確立できる。 - 意見の相違の発見:
分析を深め、独自の視点を加えるために次のような相違点を調べる。- 情報源の間で意見が異なる点はどこか?
- スピーカーのランキングは異なるか?
- 同じスピーカーに対して、異なる長所や短所を強調しているか?
- 主要なデータポイントの抽出:
すべての情報源から、具体的なデータ(重量、サイズ、公称バッテリー持続時間、IP等級、価格帯、Bluetooth バージョン)を体系的に収集する。これらを独自の比較表にまとめることができる。 - 評価基準の分析:
各情報源がスピーカーをどのように評価したかを理解する。頑丈さ、音の忠実度、価格対性能、サイズのどれを優先しているか? これらは、自身の評価基準を定義するのに役立つ。ただし、自身の基準は、特定の切り口(例:超軽量オプションのみに焦点を当てる、ホステル環境 vs. ビーチ旅行に最適なスピーカー)によって異なる場合がある。 - 欠けている情報の特定:
海外旅行中に Bluetooth スピーカーを使用するうえで、情報源が十分にカバーしていない側面はないか? たとえば、異なる国での充電に関する考慮事項(アダプター/電圧)、グループ向けの複数スピーカーのペアリング、特定の利用シーン(ハイキング、都市観光、出張)、セキュリティ/盗難の懸念、共有スペースでの騒音レベルに関するエチケットなど。これらの欠けている情報に対処することで、独自の価値が加わる。 - 具体的な切り口の定義:
単に「最高のスピーカー」について書くのではなく、ニッチに絞り込む。
例:- バックパッカー向けのオススメ超軽量スピーカー
- アドベンチャートラベル向けの最も耐久性のあるスピーカー
- 5000円以下の最高のコストパフォーマンスを持つトラベルスピーカー
- デジタルノマド向けの携帯性と音質のバランスが取れたスピーカー
こうした独自の切り口が、分析とスピーカー選びの指針になる。
- 要約ではなく、統合する:
「情報源 A はスピーカー X を、情報源 B はスピーカー Y を気に入った」と言うのではなく、調査結果を統合する。たとえば、
複数の情報源がスピーカー X のバッテリー持続時間(レビュー全体で平均 15 時間)を賞賛していますが、頑丈さを優先する旅行者にとっては、情報源 C、D、F が言及している IP67 等級を誇るスピーカー Y が有力な候補として浮上します。ただし、そのバッテリー持続時間は約 10 時間と短めです。
のように記述する。
- あなた自身の視点と調査結果の拡充:
- 個人的な経験:
実際にそのトラベルスピーカーを使用し、その直接的な経験から得られた洞察を共有する。 - 旅行のシナリオ:
特定の旅行シナリオに基づいて推奨事項を組み立てる。例:
水辺にいることが多いなら、スピーカー Z の IPX7 等級は不可欠ですが、長時間のバス移動には、スピーカー Q の卓越したバッテリー持続時間の方が重要かもしれません。
- 独自の比較:
選択した基準や切り口に基づき、収集したデータを使って独自の比較を作成する。 - 欠けている情報を補う:
情報源の記事で見落とされていたトピック(海外での充電、旅行での活用術など)に関する情報やアドバイスを提供する。
- 個人的な経験:
- 価値を高める構成:
独自の切り口を中心に論理的に記事を構成する。旅行スタイル別、主要な特徴別(耐久性、バッテリーなど)、または価格帯別にスピーカーをグループ化することも考えられる。作成したデータ表、独自の洞察、そして不足情報を補う内容を使って、あなたの推奨事項を裏付る。
こんなふうに、情報源を単なる要約の対象としてではなく、データ収集、トレンドの特定、独自の分析機会発見のための基盤として活用することで、オリジナリティと価値の高い記事を作成できます。
ちなみに、ここで紹介したリソースの利用方法は Gemini に考えてもらいました。
体験談は自分で試す必要がありますが(実体験は重要!)、それ以外の分析や深掘りは、そのまま NotebookLM に作業させられます。
記事のドラフトと推敲も任せられます。
比較表の作成もあっという間です。
LLM は本当に有能です。
なお、NotebookLM が集めたリソースだけではなく、そのクエリで検索して上位に表示されているページを追加して分析してもいいでしょう。
さらに、英語のリソースも利用してもいいかもしれません。


日本語記事とは違った視点で書かれている可能性もありそうです。
独自の記事を書くヒントになるかもしれません。
NotebookLM は、基本的に提供したリソースに基づいてやり取りするので、ハルシネーションを最小限に抑えられる利点があります。
活用してみてください。