[対象: 全員]
果物や野菜、肉、料理に関する栄養成分の情報をナレッジグラフに表示するようにGoogleは機能を拡張しました。
またナレッジグラフでの観光地の情報の表示形式を2種類追加しました。
栄養素情報の表示
たとえば下のような食物に関する検索に対して、その答えをナレッジグラフが返します。
- how much protein is in a banana?(バナナのタンパク質はどのくらい)
- what nutrients are in watermelon?(スイカにはどんな栄養素があるのか)
- how many carbs are in an apple?(リンゴの炭水化物はどのくらい)
ナレッジグラフの栄養素情報は、1,000以上の食物に対応しています。
また音声による自然言語での検索に対応していることも特徴の1つです。
栄養素表示の機能は、現地時間の5月30日に導入され10日ほどかけて全ユーザーに行き渡ります(僕はまだ確認できず)。
ただし利用できるのはGoogle.comでの英語の検索です。
観光スポットの表示形式を追加
観光スポットの表示に新たな様式が2つ加わりました。
カルーセル
著名な観光地を検索すると、検索結果ページ上部にサムネイル画像がスライド形式で並びます。
「Carousel(カルーセル)」と呼ぶこともあります。
「seattle attractions」(シアトルの見どころ)で検索した結果です。
シアトルの観光スポットの写真がカルーセルに並んでいるのが見えます。
カルーセルはすでに利用可能でした。
カルーセルではない観光地情報の表示が2種類増えています。
テキストのみ
こちらは「naperville attractions」(ネイパービルの見どころ)で検索した結果です。
ネイパービルというのはイリノイ州にある都市です。
シカゴの近くのようですが、僕はよく知りません。
そんなふうに名前はそれなりに知られているけれど、ややマイナーな都市はテキスト(のリンク)だけが並びます。
写真はありません。
サムネイル+テキスト
こちらは「saitama attractions」(埼玉の見どころ)で検索した結果です。
埼玉のような“ビミョー”な土地では、サムネイル画像がついたテキスト(のリンク)が表示されます。
ですが、カルーセルのようなゴージャス感はなく控えめです。
なお観光地スポットのナレッジグラフは英語の検索でのみ利用可能です。
Google.comのナレッジグラフは、薬に関する情報も提供しています。
「ものすごく役に立つ」というレベルにはまだまだ達していませんが、ナレッジグラフが今後どのように発展していくかが楽しみです。
SEOに直結しないとしても、Googleが目指す検索の世界を理解するうえでも注目していきましょう。
WIREDが行ったインタビュー記事を読むと、ナレッジグラフがどうやってできあがったのかどこに向かっているのかをより深く知ることができますよ。
必読です。