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Google のローカル検索において、営業時間中であるかどうかが、以前よりも強いランキング要因になったとのことです。
営業していない時間帯はランキングが下がる
ローカル SEO に精通している Joy Hawkins(ジョイ・ホーキンス)氏が、ローカル SEO フォーラムでの報告をもとに自身でも調査したところ、営業時間中であるかどうかがランキングに影響を与えている可能性が極めて高いことを確認できました。
営業時間中は上位表示できていても、営業時間外はランキングが下がるというのです。
複数のケースでこうした状況が確かめられました。
営業時間が時間がランキング要因になったに違いないとホーキンス氏は結論付けています。
営業時間はは以前からランキング要因、影響力を強めた
この変化について、Google 検索の広報を務めてる Search Liaison にホーキンス氏が尋ねたところ次のような回答を得られました。
担当チームから聞いたところによると、私たちは長い間営業時間をローカル検索のランキングシステムの一部として使ってきたが、最近では非ナビゲーショナル クエリに対して、より強力なシグナルになった。ただ、その役割については引き続き評価を進めていく予定で、今後その重要性は変化する可能性があるとのことだ。
The team tells me we've long used "openness" as part of our local ranking systems, and it recently became a stronger signal for non-navigational queries. This might change in various ways, as we continue to evaluate the usefulness of it, however.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) December 15, 2023
「非ナビゲーショナル クエリ」とは、名指ししていないクエリのことです。
たとえば、「XYZ カフェ」というコーヒーが美味しいカフェが新宿にあったとしましょう。
[XYZ カフェ] と固有名詞を指定して検索するのはナビゲーショナルクエリです。
このクエリでは、営業時間中であるかどうかはランキングにはさほど影響しません。
「XYZ カフェ」そのものを探しているからです。
一方で、[新宿 カフェ] で検索するのは、特定のお店を探しているわけではないので「非ナビゲーショナル」のクエリです。
この場合、今営業しているかどうかが以前よりもランキングに強く影響するようになったのです。
いいカフェを見つけたとしても閉店してたら行くことはできません。
営業中かどうかをランキング要因にすることは理にかなっています。
とはいえ、必ずしも今すぐに訪問するとは限りません。
ひょっとしたら、明日の外出するときの空き時間を潰すためのカフェを探しているかもしれません。
この場合は、今開いているかどうかは問題になりません。
営業時間がわかれば十分です。
検索結果を「営業中」かどうかでフィルタすることもできます。
今入れるカフェを探すことは簡単です。
ランキング要因としての重要性を強めたとのことですが、こうしたことも含めて適切な変更だったかどうかを今後、検証していくものと思われます。
実際には違うのに 24 時間営業に変更しないこと
営業中であるかどうかがより強いシグナルになったからといって、24 時間営業と偽るのは禁止です。
毎日 24 時間営業と営業時間を変更するビジネスが出てくるのではないかという指摘に対して、Search Liasison は次のようにコメントしています。
そのフィードバックはすでにチームに伝えました。ランキングシグナルは今後も調整される可能性があるので、ビジネスがこれ(24時間営業への変更)を行うことはお勧めしません。
Yes, I've passed that feedback on to the team already. I wouldn't recommend businesses do this, given the ranking signal may continue to be adjusted.
— Google SearchLiaison (@searchliaison) December 15, 2023
嘘をついて 24 時間営業にしても、実際に来店して閉まっていたら返って評判を落とすだけです。
むしろ逆効果でしょう。
いずれにしても、Google ビジネスプロフィールの登録情報を 24 時間に変更することに意味はありません。
それに、影響力は今後調整される可能性があります。
ローカル検索のランキングを継続的に記録している場合は、直近の変動はランキングシグナルとしての営業時間の重要度が強まったことによる可能性があることも考慮しましょう。