[レベル:全員]
先々週に参加したPubCon Las Vegas 2011の残りのセッションを今日の前編とあさっての後編に分けて(明日は祝日なのでブログ更新はお休み)レポートします。
もっともレポートといっても、セッション中に僕がGoogle+でライブで共有した100個以上の投稿をカテゴリごとに整理したものです。
気の向いたものだけは補足を入れています。
その場にいないと理解しづらいものもあるかもしれませんがご了承ください。
でも役に立つ情報がそろっていることは保証します。
では行ってみましょう!
SEOのトレンド
ページ単位の評価からサイト単位への評価へ(パンダ・アップデート)
スパマーじゃなくても、パンダでやられることがある。
記事の使い回しもパンダでやられる。
コンテンツパフォーマンス(ページ数に対するインデックスの割り合いやリンクの数、検索からのランディングページの数など)が低い理由は正規化ができていないことに起因することが多い。次の手段を正規化に利用できる。
・rel=”canonical”タグ
・robots.txt
・noindex/nofollow robots meta タグ
・301リダイレクト
・GoogleウェブマスターツールのURLパラメータ
(上位表示ページとフェイスブックのシェアやいいね!の数の多さに相関関係があるSEOmozのデータを見せて)ヒューマンエンゲージメント(ソーシャルメディアでのユーザーとの関わり)がより重要になってきている。
自然に見せるアンカーテキスト戦略
1. 初めの6ヶ月はキーワードを含まないアンカーテキスト(ブランドリンク・URLリンク)
2. 同義語や関連フレーズ(ただしこればかりにしすぎない)
3. ブランドを含んだ部分一致(ブランド名 + 一般的なフレーズ)
完全一致はだめ。部分一致を混ぜる。ブランド名がもっとも比率が高くなるようにする。
内部リンクでPageRankを送るのを忘れてはいけない。
ペナルティ
ペナルティには次のパターンがある
・突然検索結果から消える
・徐々に下がる
・奥底に埋もれる
まず調べること
・robots.txtでブロックしてないか
・noindex meta タグを付けてないか
・サーバーがダウンが続いていなかったか
ペナルティの可能性が高いと判明したときに調べること
・コピーされたりハイジャックされていないか
・隠しテキストや隠しリンクを仕込まれてないか
・クローキングや不正なダイレクトを仕込まれてないか
・自動クエリを送信してないか
・無関係のキーワードを詰め込んでないか
・類似コンテンツや重複コンテンツがないか
・ドアウェイページを作ってないか
ガイドライン違反が判明したら
・ウェブマスターガイドラインをチェックする
・修正する
・再審査リクエストを送る
クライアントのサイトにはリスキーなことをやらない
順位が下がったり、インデックスから消えた時はまず本当にペナルティを受けたのかどうか調べることから始める。
第三者のリンクでダメージを受けないようにするには、健全なバックリンクを集めておく。そしてストップせずに絶えず集め続けることでしか防御できない。
新しいドメインに301するのはリスクがないわけではなく、ときにはペナルティも引き継ぐ。
リンクビルディング
完全一致のアンカーテキストはもう効かない。
有料の取り締まりがさらに厳しくなっている。
自作リンクをホームページやマネーページに集めるすぎるのはアンバランス。
ブランドリンクや、意味的にあう修飾語、自然な用語を使う。
コンテンツのライブラリをサイトに構築する。リンクしたくなるものを作る。
・ブログ
・ビデオ
・インフォグラフィック
・ホワイトペーパー
・Twitterフィード
・ジョブボード
・用語集
リンクされやすいコンテンツのアイディア
・ベスト10系のリストアップ記事
・季節ネタ(例:クリスマスなら、NORAD SANTA)
・インフォグラフィック(インフォグラフィックがウケる属性がある)
リンクを集められるアトラクティブなコンテンツには次のようなものがある。
・ブログ
・eブック
・キュレーション
・ポッドキャスト
・インタビュー
・ホワイトペーパー
・ウェブキャスト/ウェビナー
・コミュニティフォーラム
・オンラインクイズ
・ニュースレター
・ケーススタディ
・インフォグラフィック
・ビデオ
どれも満塁ホームランを打つほどのパンチ力はなくシングルヒットレベルだけど、リンクは集まる。
上記の成功事例
・ビデオ
Watch the Network Solutions parody video about Go Daddy commercials
・インタビュー
43 Folders – Interview with "Linchpin" author, Seth Godin | 43 Folders(ポッドキャスト)
Accelerate the Convergence of Social, Search, and Content | Content Marketing | Social Media Consulting – Convince & Convert(ビデオ)
・無料eBook
Free eBook: How to Monitor Your Social Media Presence in 10 Minutes a Day
・インフォグラフィック
Linktoberfest! – SEO Infographic for Link Data Visualization | Vertical Measures
・卓越したブログ記事
How to Write Magnetic Headlines | Copyblogger(ハウツーもの)
キーワードリサーチした後、どのキーワード(コアキーワードとロングテールキーワードを組み合わせる)で、どんなタイプのコンテンツが作れるかリストを作る。同時にウケそうなタイトルも考える。
コンテンツを書いてリンクを獲得する
・キラーリンクを獲得している、自分のジャンルに関連するコンテンツを探す
・そのトピックについてキラーコンテンツを書く
・探したコンテンツにリンクしているサイトの管理者にコンタクトして自分にもリンクしてもらう。
たとえば、大学や政府機関がリンクを張っているコンテンツを探すといい。
リンクを張ってもらったページから、順位を上げたいもっとも重要なページに内部リンクしてパワーを渡す。ロングテールが最適。
バラエティに富んだアンカーテキストで内部リンクを張る。選んだアンカーテキストのキーワードでそれぞれのページを最適化する。
ECサイトのSEOとCRO(コンバージョン率最適化)
Emitations(リテーラーのECサイト)が顧客の声を聞くために利用したツール
・メール
・電話
・チャットログ
・商品レビュー
ECサイトがやるといいこと
・顧客の声を聞く
・顧客がかかわれるようにする(評価してもらったり、ソーシャルに共有させたり)
・顧客の力を利用する(コンテンツを作らせる)
商品によってサイト内検索の結果ページのレイアウトを変えるのもあり
例: タイル状 vs. 縦並び
「もしかして」や「スペルチェック」をやってくれるサイト内検索を使うといい
「best-sellers」を付けると、売れていることを証明するのにもSEO的にも効果的。
※日本語だと「売れ筋」「売れてます!」に相当?
サイト内検索は「何がお金を生むか」教えてくれる。
サイト内検索するユーザーは、
・エンゲージする気がある
・コンバージョン率が300-500%高い
・オーダーバリューが25-50%高い
サイト内検索を最適化する手順:
分析 ⇒ パスを選ぶ ⇒ デザイン ⇒ 構成 ⇒ レビューを続ける ⇒ 分析 ⇒ ……のくり返し
Googleアナリティクスでサイト内検索を設定しておく
ファネル(ユーザーの動線)の最適化の結果、PVも売り上げも伸びた。ある商品の売り上げは1年後に $13,500 ⇒ $47,400
顧客が使うような言葉で製品名を付ける。たとえば「Medota… Safety Collar」ではなく「Leather Dog Collar with name plate」
※メーカーが付けた込み入った名前でなくて「ネームプレート入り革製 犬首輪」
ユーザーが使う言葉(キーワード)はサイト内検索で調べる。
価格の価値を伝える。なぜこれがいいのか理由を説明する。
「Best-Seller」はページの最上部に配置する。通常はカテゴリページのトップ。
「Best-Seller」のラベルとともに「◯◯(店長の名前)おすすめ」のラベルも付けたらCVRがアップした。
コンバージョンを上げるための3大要素
・製品の名前はユーザーが使う言葉で
・Best Seller(売れ筋、当店一番人気、に相当)を付ける
・買う価値(送料無料など)を伝える
訪問者が抱えている問題の解決策を教える。その問題を解決するのに何を買うべきかを、プロの視点から教えてやる。
訪問者をバイヤーズガイドで教育する。商品の使い方や特徴など。コンテンツが増えるからSEOにも効果的。バイヤーズガイドで50%CVRがアップした。
自分の感想を商品レビューで表現する。ただしあくまでも正直に書く。
返品保証を付けて、買い物に失敗することに対する不安を解消する。
ECサイトでやるべきことまとめ
・ショップに人間味を出す(店長がガイド役・相談役になる)
・独自の声を書く
・専門知識を表現する
・製品への知識を最大限に利用する
・商品レビューを書く
ECサイトで必ず伝えなければならない3項目
1. 自分たちは専門家であること
2. その商品を買べき理由
3. どうして自分たちから買わなければならないのかの理由
CVRを高めるためにブランド価値を強める要素
・ミッション宣言(自分たちの使命?)
・顧客の声
・受賞した賞
・顧客の数
・ロゴ
・バッヂ(送料無料や24時間受け付け)
・メディア掲載歴
・統一性
・Positivity(説明しなかったので何を意味するか分からない)
前半はここまでです。
あさっての後編へと続きます。