ページエクスペリエンスシグナルはGoogle検索のより強いランキング要因に将来的になることも

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ページ エクスペリエンス シグナル は将来的に、より影響力が強いランキング要因になることもありえます。

ページ エクスペリエンス シグナルについての Twitter ユーザーからの質問の回答のなかで Google の Danny Sullivan(ダニー・サリヴァン)氏が言及しました。

最初はソフト ローンチで

サリヴァン氏の発言をまとめると次のようになります。

  • (コア ウェブ バイタルを組み込んだ)ページエクスペリエンスのランキング要因化は、スイッチを切り替えるような、大きな変化が一晩で発生するようなことにはならない
  • 相対的な評価にも依存する。ページ スピードやモバイル フレンドリーのランキングシグナルと同様
  • たとえば、モバイル フレンドリーがランキング要因になったときは、モバイル フレンドリーなサイトはまだ少なかった。この状況で、モバイル フレンドリーを強いランキング要因にしてしまうのは意味がない。しかし時間がたつとともにモバイル フレンドリーなサイトが増えてくるにつれて、影響度は強まるかもしれない
  • 同様にページ エクスペリエンス シグナルも、多くのサイトに共通の特徴になってくれば、時間の経過とともに初期導入時よりも重要視されることがある

アルゴリズム更新には、最初は、不必要な順位変動を起こさないように影響力を抑えてソフトに導入するものがあります。
ページ エクスペリエンス シグナルもそのうちの 1 つです。

今年の 5 月には、コア ウェブ バイタルがページ エクスペリエンス シグナルに組み込まれます。
いきなりものすごく重要なランキング要因として追加するのではなく、影響度が弱いランキングとして追加するつもりのようです。

スマホ対応のように、ウェブの大多数のページが当たり前のように優れたページ エクスペリエンスを提供するようにウェブ全体の状況が変化すれば、影響度を強くする可能性があるということです。

コア ウェブ バイタルの改善に取り組んでいるサイトも多いかと思います。
5 月まで残りわずかだからと焦らずに、腰を据えて取り組んでいきましょう。

ある調査によれば、100 万以上のサイトを分析したところ CLS のスコアが悪いためにランキングに悪影響が出そうなサイトは 5% だったそうです。
かなり低い数字ではないでしょうか。

最も重要なのは関連性と品質

ユーザー体験の要素は検索においても重要度が高まっています。
それでも、コンテンツの関連性と品質がもっと重要なことに変わりはありません。

サリヴァン氏が最後に示したページ エクスペリエンス シグナルの解説ページには次のように書かれています。

ページ エクスペリエンスは重要ですが、それでも Google は、ページ エクスペリエンスが劣っていても、全体的に価値の高い情報を含むページを上位にランキングするようにしています。つまり、いくらページ エクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはありません。ただし、関連性が同程度のページが多数存在する場合の検索ランキングにおいては、このページ エクスペリエンスが一段と重要になります。

まず有益なコンテンツがあり、そのうえでのページ エクスペリエンスということは強く認識しておきましょう。