「MFIでは表示速度をランキング要因にしない」をGoogleが撤回、速いページを評価する #SMX West 2017

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モバイルファーストインデックス(以下、MFI)では、ページの表示速度をランキング要因から外すと Google は発言していました。
しかし、米サンノゼで先週開催された SMX West 2017 で Gary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏はこの方針を撤回しました。

表示速度をランキング要因として組み込んだうえで MFI を導入する計画だ。

セッション終了後の Q&A タイムでイリェーシュ氏はこのようにコメントしました。

Gary answering questions
[質問に答えるスピーカーたち。いちばん右がゲイリー]

モバイルに合わせたスピード判定

現在は PC ページがインデックスの対象になっています。
現状で用いているスピード評価の方法は モバイルページをインデックス対象にする MFI では適切に機能しません。

言われてみれば、当たり前のことですね。

当初は、それならランキング要因から除こうという結論に至ったのかもしれません。
しかしながら、モバイルに合わせた評価方法を確立して、表示速度を再びランキング要因に組み込むことに結局は決めたようです。

MFI 後でも表示速度が ランキング要因に留まることになったのは、個人的には良いことだと思います。

表示速度がユーザー体験に大きな影響を与えることが、最新の調査でもあらためて浮き彫りになりました。
ユーザーがスピードを求めていることは明らかです。
したがってスピードアップは最優先で取り組むべきタスクです。

ですが、Google がランキング要因にしないと聞いたことで、後回しにした人がひょっとしたらいるかもしれません。
今度は反対に、Google がランキング要因に組み込むと聞いたことで、優先的にスピードアップに取り組む人が出てくるかもしれません。

速さが検索順位に与える影響は、きっと以前のように微々たるものだろうと予測します。
それでも、SEOに役立つならという理由で表示が速いサイトが増えるなら、結果的にそれはユーザーを喜ばせることになります。

UXのためであろうが、SEOのためであろうが、スピード改善には積極的に取り組んでいきましょう。