いきなりですが、記事タイトルにひかれてアクセスした方、ごめんなさい。
タイトルは“つり”で、メインのコンテンツは昨日書いたGoogleウェブマスターツールの新しい機能、”Fetch as Googlebot“に関してです。
この記事では、Search Engine LandとGoogle Webmaster Helpフォーラムを参照して、Fetch as Googlebotの補足情報を伝えます。
そして、WebmasterWorldからPageRankに関する情報を、最後に少しだけ書きます。
新機能に興味がないとか、難しいという読者さんは、最後にジャンプしちゃってください。(笑)
まずは、メインの”Fetch as Googlebot”についてです。
この機能はGoogleのロボット、Googlebotがどのようにウェブページの内容を取得しているかをレポートします。
Fetch as Googlebotの役に立つ特徴の1つに、HTTPヘッダー情報の表示があります。
たとえばリダイレクトを設定していた時に、Googleに対して正常に機能しているかが判断できますね。
Live HTTP HeadersのようにHTTPヘッダーを調べることができるツールやUser Agent Switcherのようにユーザーエージェントを偽装するツールがありますが、Fetch as Googlebotは本当のGooglebotがアクセスしたときと、まったく同じ条件でページを取得します。
ユーザーエージェントはもちろんのこと、IPレンジも同じです。
振り分け設定をしているときに正しくできているか、あるいは意図せずにクローキングしていないかなどを診断できます。
テストはほぼリアルタイムに近い形で結果が出るので、修正して数分後には結果が分かります。
注意点の1つとして、Googlebotが理解できるコンテンツをすべて見せるとは限らないということが挙げられます。
たとえば、Javascriptは生のコードが表示され、実行された状態ではありません。
ブラウザでの表示と異なる場合があるし、Googleはすべてではないにしても、Javascriptを解釈できるようになっています。
Flashにも同じようなことが言えるのではないでしょうか。
もう1つ大きな注意点があります。
Fetch as Googlebotでは、100KBまでのデータしか取得できません。
すべて取得しようとしたときにツールに負荷がかかって固まるのを防ぐために、一定のラインを設けているそうです。
本当のGooglebotは、当然100KB以上のデータを取得します。
なのでデータサイズの大きいウェブページは、すべてをレポートしてもらえないということになりますね。
Fetch as Googlebotが現れたのと引き換えに、かどうかわ分からないのですがGoogleウェブマスターツールから「PageRank表示」の項目が消えました。
以前は直近3カ月でもっともPageRankが高いページが表示されていました。
たしか、高・中・低を表す緑色のインジケータもあった気がします。
今は消滅しています。
そもそもウェブマスターツールでのPageRankを気にしているユーザーは、どのくらいいるんでしょうか?
利用価値が低いとみなして、なくしたんでしょうかね。
この勢いで、GoogleツールバーのPageRankもなくなるのではないかとの推測もあります。
WMTのPageRankもツールバーのPageRankも、僕にとってはまったく不要なのでなくなっても全然困りません。
あなたにとってはどうですか?