手動対策でGoogle検索からインデックス削除されてもAIOには表示され続ける不思議

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手動対策を受けたページであっても、AI Overview に引用されることがありえるようです。

手動対策で順位を下げられたページが AIO に出続ける

手動対策で順位を下げられたページが AI Overview に出続けている事例を Lily Ray(リリー・レイ)氏が共有しました。

速報:手動による対策を受けたページは、オーガニック検索で順位を下げられてから数週間/数か月後も、AI Overview に表示される可能性がある。

実際に、サイトの評判の不正使用で手動による対策を受けてから約2か月が経過しているが、このサイトの影響を受けた記事は依然として AI Overview に表示されている。

この投稿を見て、Glenn Gabe(グレン・ゲイブ)氏も同意しています。

その通りだ。まさに今、この現象の別の例を見つけた。奇妙な話だ。Google がそのうち対処してくれると思う。しかし今のところ、手動による対策を受けたサイトは、(そのディレクトリが完全にインデックスから削除されたとしても)AI Overview に表示される可能性がある。消えたように見えて、実は消えていない。

同様の事象を発見した人がほかにもいます。

去年の 12 月には、サイトの評判の不正使用の一掃として Google がインデックスから削除したページが、AI の結果で引用ソースとして表示されるのを見かけた。🤷‍♂️ チームが違うと、優先順位も違うのかもしれない。

Back in December we were seeing pages that Google had deindexed as part of its site reputation abuse purge show up as cited sources in AI results. 🤷‍♂️ Different teams, different priorities, maybe.

— Lars (@lpeds.com) January 9, 2025 at 12:01 AM

実際には手動対策はインデックス削除ではない?

手動対策を受けているにも関わらず AI Overview に引用され続ける事象に関係しそうな原因をゲイブ氏は次のように述べています。

手動による対策を受けると、ディレクトリ、サブドメイン、あるいはドメイン全体を Google は検索結果から削除することがあるが、それは実際にインデックスから削除されたことを意味するわけではない。Search Console の削除ツールのように、ページは検索結果からは削除されるが、技術的にはインデックスされたまま残るという動作に似ている。

これを確認する簡単な方法は、Search Console でそれらの URL を検査し、ディレクトリ、サブドメイン、またはすべてのコンテンツが検索結果から削除された場合はドメイン全体のインデックス登録状況を確認することだ。

この状況では、URL は検索結果から削除され、通常の検索結果(10件の青いリンク)ではランキングされないが、AIO ではランキングされている。これは、数か月前に手動による対策が適用された後のことだ。非常に興味深い状況であり、Google が AIO に対するその動作を変更するだろうと私は確信しています。今後の動向に注目だ。

Search Console の削除ツール は、文字どおりの「削除」ではなく実際には「(一時的な)非表示」です。
手動によるインデックス削除もこれと同じで、インデックスには残っているけれど特別な処理で検索結果に表示しないようにしているというのです。
なるほどというのが僕の感想です。

いずれにしても、ウェブ検索のインデックスと AI Overview のインデックス(という用語を使っていいのかは疑問ですが)は密接には連動していないことは確かなようです。
悪い状況であることは間違いないので、早晩 Google は対応すると信じたいところです。