[対象: 中〜上級]
日本版のGoogleウェブマスター向け公式ブログが、日本独自のアルゴリズム更新を実施したことをアナウンスしました。
アルゴリズム更新の内容
今回は、特に日本語での検索向けに、良質なサイトの検索順位を改善するアルゴリズム変更を実施しましたのでお知らせします。
中でも日本のユーザーの方から寄せられるご意見の中には、独自のコンテンツを持つサイトが、ほかのサイトからのコピーで構成されるサイトに埋もれてしまい、見つけづらいというご意見が多数ありました。この問題に対処するために、今回のアルゴリズムのアップデートでは、独自コンテンツを持つサイトをより積極的に表示するよう変更を実施しました。この変更は、日本語検索結果の約 5% に影響する見込みです。
コピーしたコンテンツで成り立つサイト、いわゆるスクレイピングサイトの評価を下げ、反対にオリジナルのコンテンツを持つサイトの評価を上げることが狙いです。
当たり前と言えば当たり前のことなのですが、これまでは十分に実現できていなかったということですね。
ひょっとすると(質の低い)まとめサイトもターゲットにしているのかなとも、これを書いているときに思いました。
パンダ・アップデート日本語版?
“質”に言及している点、スクレイピング対策に言及している点で、パンダ・アップデート関連なのではないかと強く疑われます。
2011年6月下旬に実行された本流のパンダ・アップデート2.2はスクレイピング対策を更新の主な目的にしていました。
今回のパンダ・アップデート2.2は、スクレイピングサイト対応が主目的です。
コンテンツをコピーしたスクレイピングサイトがオリジナルのサイトよりも検索結果で上位に表示されてしまう問題が、パンダ・アップデート1.0以降発生していました。
日本独自のアルゴリズム更新もほぼ同じ状況です。
今年7月に日本語に導入されたパンダ・アップデートの更新版ととらえたくなります。
勝手に名前を付けるとしたら、初代を「パンダ・アップデートJP1」、今回を「パンダ・アップデートJP2」にすると分かりやすいでしょうか(初代は韓国語も対象でしたが)。
検索結果への影響
さてパンダ・アップデートJP2が与える影響です。
「日本語検索結果の約 5% に影響する見込み」と公式アナウンスは言っています。
11.8%に影響した、史上稀に見る大変動を起こした初代パンダ・アップデートは例外として、その後のパンダ・アップデートはアルゴリズムに調整が入ったときでも2%を超えていません。
データのリフレッシュだけのときは1%以下です。
ペンギン・アップデートは英語では3.1%で、日本語については言及がありませんが3〜5%の間に収まっているだろうと推測します。
これから考えると、5%というのは比較的大きな変動幅のはずです。
しかし昨日の夕方時点で僕の手元に入っている情報では目立った動きは観察されていません。
一般の商用サイトやメディアサイト、アフィリエイトサイトが主です。
まだ展開途中の可能性もあるので数日は様子を見るべきかもしれません。
普段にない検索結果の変化に気付いたたらぜひコメントやGoogle+、Twitterで教えてください。
今回の更新がパンダ・アップデートJP2でなかったとしても、質の高いオリジナルコンテンツがますます重要になってくるのは間違いのないことですよね。
「コンテンツSEO」をバカにしているSEOコンサルタントもいるようですが僕は決してそうは思いません。