Google DiscoverのパフォーマンスレポートがSearch Consoleで利用可能に

[レベル: 上級]

Discover の検索パフォーマンスレポートが Search Console で利用できるようになりました。
Discover に表示されたページの URL やその表示回数、クリック数などのデータを入手できます。

Discover のレポートは提供の可能性が予測されており、そのとおり実現しました。

Discover の検索パフォーマンス レポートの見方

Discover のパフォーマンス レポートが利用できるようになったサイトには通知が届きます。

Search Console で Discover レポートを新たにご利用いただけるようになりました

すべてのサイトで Discover パフォーマンスレポートを利用できるわけではありません。
一定の条件を満たしたサイトが対象になります(詳しくは後述)。

Discover パフォーマンスレポートが有効になっていると、「検索パフォーマンス」が独立したメニューとしてナビゲーションに出現します。
次の 2 つのレポートからなります。

  • 検索結果: 従来からある検索パフォーマンスのレポート
  • Discover: 新たに追加された Discover のレポート

検索パフォーマンス メニュー

Discover のパフォーマンスレポートです。

Discover のパフォーマンス

Search Console で利用できるそのほかのレポートと共通した UI です。

次のデータを選択してレポートします。

  • 合計クリック数
  • 合計表示回数
  • 平均 CTR

キャプチャには写っていませんが、Discover に表示されたページもわかります。
ページごとの、クリック数・表示回数・CTR も当然入手できます。

国と、検索での見え方(AMP かどうか)でのフィルタもできます。

ただし、Discover は検索結果からのトラフィックではないので「クエリ」というデータは存在しません。
検索パフォーマンスとの最も大きな違いでしょう。

レポートのデータにはは、Google アプリでの Discover と google.com のトップページに表示される Discover の両方が含まれます。
とはいえ、日本語の記事が米 Google 検索の Discover に表示されることは稀でしょうから、実質的には Google アプリの Discover のデータになるはずです。

検索パフォーマンス同様にDiscover パフォーマンスも最長で過去 16 か月間のデータをレポート可能です。
しかし 2019 年 3 月 4 日から Discover のデータ収集が始まったようで、この日以前のデータはレポートされません。

Discover の検索パフォーマンス レポートは、そのプロパティが過去 16 か月間にインプレッション数のしきい値に達した場合にのみ表示されるとのことです。
一定回数以上が Discover に表示されていないと、Discover パフォーマンスレポートは利用できません。
しきい値がいくつに設定されているかはわかりません。

グラフの数値に注意点があります。

ある 1 日におけるプロパティのインプレッション数が 50 未満の場合、グラフではその日のインプレッション数は 0 として表示されます。ただし、1 日あたり 50 未満でも、グラフに表示される合計インプレッション数にはカウントされます。

とのことです。
つまり、Discover での1日の表示回数が 50 回に届かない場合は、グラフでは 0 回になります。
たとえば実際には、23 回表示されていてもグラフでは 0 回です。
ですが、合計の表示回数には、その 23 回は含まれます。

解析ツールでは分析しづらい Discover のデータが入手可能に、今後は Google 検索からのリファラーに統一?

Discover からのトラフィックはアクセス解析ツールでは Direct として記録されます(googleapis.com というリファラーを送信するケースもあるようだが、僕が調べた限りでは試験的に使われている)。

そのため、Discover からのトラフィックだという識別が難しい状況でした。
Discover が大切な流入源になっているサイトにはSearch Console での Discover レポートは喜ばしい機能の追加です。

なお、英ブライトンで先週開催された brihttonSEOで Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏と話したところ、Discover のトラフィックも Google 検索からのトラフィックとして扱うように同じリファラーにするのではないかと言っていました。

いずれ、Discover からのトラフィックが Google 検索からのトラフィックとしてアクセス解析ツールでレポートされるようになるかもしれません。
Search Console 以外のツールでも Discover のトラフィックを分析できたほうがずっといいですよね。

Discover のリファラーの送信に期待したいところです。

公式アナウンスとヘルプ記事はこちらになります。