Googleとも違う、Yahoo!とも違う、MSN Live Searchとも違う、次世代のサーチエンジンが登場しました。
「Powerset(パワーセット)」と言います。
前々から存在はしていましたが、正式な公開です。
Powersetの大きな特徴のひとつとして、Wikipediaとの連係が挙げられ、検索結果にWikipediaからの情報が表示されます。
例えば「Henry VIII(ヘンリ8世)」を検索すると、WikipediaからHenry VIIIの記事の抜粋、プロフィール、関連記事などが現れます。
しかし、いちばんの注目は、「Natural Language Search」や「Semantic Search」と呼ばれるテクノロジーを採用している点です。
Powersetは、「自然言語検索」「セマンティック(意味的)検索」といって、単語・語句・文章、言葉そのものの意味を理解できるのです。
これが、「次世代」と呼ばれる理由です。
GoogleにせよYahooにせよ、言語の意味を理解しているわけではありません。
同時に使われている語句だったり、アンカーテキストだったり、さまざまな統計的なデータを元に言語が持つ意味を「推測」しているに過ぎません(推測の精度は、日々進化していますが)。
例えば、Powersetで「politicians who dies of disease」と検索したとしましょう。
politician(政治家)を具体的な政治家の名前と結びつけて結果表示したり、disease(病気)を具体的な病名と結びつたりして検索結果を返します。
また、病気で死んだ政治家のリストが表示されます。
これは、Powersetが「politicians who dies of disease」の意味を理解しているからです。
従来のサーチエンジンなら、これらの語句が含まれているページか、リンクにアンカーテキストとして含まれているページを表示するでしょう。
まだ公開されたばかりで、英語にしか対応していませんが、GoogleやYahooとはまったく異なる検索システムとして今後注目すべき存在です。