[レベル: 上級]
検索結果のプレビューを制御するための新しい robots meta
タグを Google は先月末に発表しました。
数日後に導入を開始するとのことです。
グローバルで展開が始まり、展開完了までには来週いっぱいかかります。
Beginning in a few days, Google Search will start using new preview markup in search results. It will be fully live worldwide by next week. Learn more about the new markup here: https://t.co/hmjhcvguJF
— Google Webmasters (@googlewmc) October 16, 2019
New markup settings allow sites to specify how much preview content they want Google Search to display. We’ll gradually begin implementing the changes over the next few days and be fully live worldwide around a week later. Learn more here: https://t.co/yefWYGMizu
— Google SearchLiaison (@searchliaison) October 16, 2019
どんな場面で使えるか?
新たに導入される robots meta
タグは次の 3 種類です。
- max-snippet ―― 検索結果に表示するスニペットの最大文字数を設定する。
- max-image-preview ―― ページ内の画像がプレビューで表示されるときの最大サイズを指定する
- max-video-preview ―― 動画再生プレビューの最長再生時間(秒)を設定する
なお、スニペットに使われたくないテキストを指定する “data-nosnippet
” HTML 属性の導入はまだです。
2019 年中とのことでした。
新しい robots meta タグの利用は必須ではありません。
使いたいと考えた場面で利用します。
どんな場面で使えそうでしょうか?
まず思い付いたのは、モバイル検索のサムネイル画像を非表示にしたいケースです。
モバイル検索の検索結果にはサムネイル画像が表示されることがあります。
サムネイル画像を表示するかどうかと、表示される場合にどの画像を表示するかは制御できません。
Google のアルゴリズムが自動的に判断します。
適切な画像がサムネイルとして用いられていれば問題ないのですが、不適切な画像(たとえばページ内の広告の画像)が表示されることがあります。
クリック率が上がりそうなのでサムネイル画像は歓迎できるでしょう。
しかしながら、コンテンツと無関係な画像だとかえってクリック率を落とすかもしれません。
望まない画像が表示されるくらいなら、いっそ表示されないほうがマシと思えば次の robots meta
タグでサムネイル画像を拒否できるでしょう。max-image-preview robots meta
タグの値に none
を指定します。
<meta name="robots" content="max-image-preview:none">
もう 1 つ思い付いたのは Discover で大きな画像を表示させる目的です。
プレビュー制御の robots meta タグは検索結果だけではなく、Discover や Google アシスタントなどのほかのプロダクトにも利用されます。
原則的に、Discover フィードで大きな画像を表示するには AMP 対応する必要があります。
ですが、max-image-preview robots meta
タグを使えば AMP 対応する必要がなくなりそうです。
値に large
を指定します。
<meta name="robots" content="max-image-preview:large">
ちなみに、僕は X-Robots-tag で max-image-preview:large
を設定してみました。
AMP 対応しているので Discover に関して言えば不要ですが、他のプロダクトでも大きな画像が使われたらいいなという希望です。
この記事で挙げた例以外に、プレビュー制御用の新しい robots meta
タグの役立つ利用方法を見付けたら、ぜひ教えてください。