[レベル: 中級]
Search Console で利用できるリッチリザルトのステータス レポートに「商品」が加わりました。
Google が認識している商品 (Product) の構造化データの状況を知ることができます。
Product 構造化データのレポート
商品の構造化データを実装していると Search Console の「拡張」セクションに「商品」メニューが出ます。
Search Console のそのほかのレポートと同じように次の3つの状態に分けてレポートされます。
- エラー
- 有効(警告あり)
- 有効
「エラー」は、必須プロパティが欠けているなど構造化データの実装に技術的な問題があることを示しています。
リッチリザルトの対象になりません。
「有効(警告あり)」は、多くの場合は推奨プロパティが不足している場合にレポートされます。
推奨プロパティを追加するに越したことはありませんが、無視可能です。
そのままでもリッチリザルトの対象になります。
「有効」は、推奨プロパティの実装も含めてパーフェクトな状態です。
何かを販売しているビジネスは、商品の構造化データを実装して検索結果にリッチリザルトを表示させることで検索ユーザーに視覚的にアピールできます。
検索結果での商品リッチリザルトの状況把握を支援するために、Google はレポートを追加したのです。
商品の構造化データをすでに実装している人は商品ステータスレポートをチェックしてみてください。
Merchant Center と Manufacturer Center でも販売ビジネスを支援
Search Console のほかにも、商品を販売するビジネスを支援するためのツールを Google は拡充しました。
Merchant Center
Merchant Center(マーチャント センター)にアップロードしたフィードに登録されている商品情報がウェブ検索と画像検索にも表示されます。
Merchant Center の役割の拡張です。
まずは、米国から開始します。
今年後半にほかの国にも展開する予定です(日本が含まれるかどうかは不明)。
Manufacturer Center
Manufacturer Center(マニュファクチャラー センター)を通して、商品の説明や高品質な画像などより詳しく最新の情報を商品ナレッジパネルに掲載できます。
[Google Home の商品ナレッジパネル]
Manufacturer Center は日本でも利用できます。
【鈴木補足】
Merchant Center と Manufacturer Center に馴染みがない人もいるかもしれません。正直、僕も詳しくはないのですが簡単に説明します。
Merchant Center は主に Google ショッピングに(広告を)掲載する販売者が利用するサービスです。商品名や説明、商品画像、GTIN、ID、ブランドなどさまざまな情報をフィードによって Google に登録できます。
Merchant Center が商品を販売するどんなビジネスでも利用できるのに対して、Manufacturer Center は主にブランド メーカー(その商品を作っている企業、ほかにはブランド所有者やブランド ライセンサー)だけが利用できます。正確で、詳細な商品情報を Google の各種サービスで使ってもうことが目的です。必ずしも商品を直接販売している必要はありません。
Merchant Center と Manufacturer Center を利用できる状態にあるなら、これらのツールも利用してみてください(説明したように、Merchant Center の拡張は現時点では米国のみ)。