Googleプロダクトレビューアップデートはサイトワイドで評価することがある

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Google の Product Reviews Update(プロダクト レビュー アップデート)はサイト全体が評価対象になる場合があります。

また、レビューコンテンツであることを Google にわからせるために構造化データが手助けになることがあります。

PRU はサイトワイドのシグナルになりうる

通常、プロダクト レビュー アップデートはページ単位で評価されます。
つまり、商品に関するレビューが書かれたページだけが対象です。

しかしながら、サイト内の相当量のコンテンツがレビューコンテンツだった場合には、(レビューコンテンツではなかったとしても)すべてのコンテンツがアップデートの影響を受ける可能性があるそうです。

レビューコンテンツとそうではないコンテンツを Google に区別させるにはどうすればいいかという質問に対する一連のやり取りのなかで、Google の Danny Sullivan(ダニー・サリバン)氏が言及しました。

とはいえ、本当にサイトのページのの大部分がレビューコンテンツで構成されている場合の話です。
1 桁台のパーセンテージ程度ではサイト全体が影響を受けることはまずないだろうとのことです。

プロダクト レビュー アップデートのように、ページレベルとサイトレベルの両方で機能するアルゴリズムは珍しいように思います。
なんにせよ、ほぼレビューコンテンツだけで成り立っているサイトは知っておいたほうがいい仕様です。

レビュー コンテンツだとわからせるには構造化データが役立つ

レビュー記事と、そうではない記事が混在するサイトにおいては、レビュー記事を構造化データでマークアップすると Google が区別する手助けになります。

一般的に、Google 検索では構造化データはリッチリザルトに利用されます。
しかし、ランキングには影響しません。

リッチリザルトとランキングとは別に、ページが何について書かれているのかを Google が判断するシグナルとして構造化データを利用することがあります。
もっとも、構造化データだけで判断するわけではありません。
いくつものシグナルを利用し、構造化データはそのうちの 1 つにすぎません。
そうは言えど、「このページのメイントピックはレビュー記事です」と Google に知らせるのに役立つことはたしかなようです。

現時点では、英語で書かれたコンテンツだけにプロダクト レビュー アップデートは適用されています。
日本語コンテンツには影響しません。

したがって、この記事で説明したことはレビュー記事を公開していたとしても日本語でサイト運営している限りは直接的には関係しません。

それでも、プロダクト レビュー アップデートが日本語導入される来たるべき日にそなえて、関連情報として次の 2 点も頭の片隅には入れておくといいのではないでしょうか

  • 通常はページ単位で評価するアルゴリズムだが、サイト内の相当量のページがレビューコンテンツだとサイトワイドで評価する場合がある
  • レビューコンテンツであることを Google に伝えるには構造化データが(1 つのシグナルとして)手助けになる