[レベル: 上級]
従来、Google ニュースに掲載されるには登録が必要でした。
つまり、資格を認められたパブリッシャーの記事だけが Google ニュースに掲載されます。
しかし Google が定めるガイドラインとコンテンツポリシーを満たしていれば自動的に Google ニュースの候補となるように変わりました。
新しいパブリッシャー センター
パブリッシャー センターを Google は刷新しました。
メディアサイトは、Google ニュースで配信するコンテンツを新しいインターフェイスから今までよりも柔軟に管理できます。
パブリッシャー センターからの送信が不要に
Google ニュースに掲載されるには、パブリッシャー センターを通じてサイトを登録する必要がありました。
登録に際しては審査があります。
条件を満たしていないと判断されれば、Google ニュースへの記事掲載が拒否されることもあります。
しかしパブリッシャー センターからの送信は不要になりました。
掲載条件をヘルプは次のように説明しています。
2. ニュースの掲載対象
Google ニュースのアプリやウェブサイトに掲載するサイトを、ニュース メディアから送信する必要はなくなりました。ニュース メディアは、自動的に Google 検索のトップニュースまたは [ニュース] タブの掲載候補となります。ニュース メディア側で必要な作業は、高品質のコンテンツを作成して Google ニュースのコンテンツ ポリシーを遵守することだけです。
別のヘルプには次のように書かれています。
ウェブ上で公開されているコンテンツを Google ニュースに掲載するかどうかを Google は自動で判断するため、「適用」する必要はありません。ただし、Google のコンテンツ ポリシーと要件に準拠しているコンテンツのみが掲載されます。
- クロール方法に関するサイトの要件と技術に関するガイドライン
- フィードベースのコンテンツに関するフィードの技術的な要件とフィード コンテンツのガイドライン
- フィードベースのコンテンツに関するフィードベースのプログラム ポリシー
極端に言えば、どんなサイトのコンテンツでも Google ニュースに掲載されるチャンスがあります。
昨日の記事で紹介した新しいトップニュースの掲載も Google による自動選出です。
日本での導入まだですが、トップニュースのカルーセル枠が拡大する恩恵を受けてあなたのコンテンツがトップニュースに掲載されやすくなるかもしれません。
なお、カテゴリ分類した トップ ニュース カルーセルはロールアウトしています。
下は “uk news” のクエリで出てくるトップニュースのキャプチャです。
英国での総選挙に関する記事とジミー・ヘンドリックスに関する記事、そしてそのほかの記事が別々のカルーセルにまとまって掲載されています。
「読み上げ」もすべてのサイトが対象に
Google Home などのデバイスで Google アシスタントがニュース記事を読み上げる Speakable(読み上げ)という機能があります。
パブリッシャー センターを通じて Google ニュースに送信したサイトのコンテンツだけが対象でした。
しかし Google ニュース掲載の条件にパブリッシャー センターが必要なくなったことから、すべてのサイトが対象になりました。
Speakable 用の構造化データを追加しておけば対象になります(プラス、ガイドラインに準拠していることも条件)。
Speakable is no longer restricted to news content; we'll be updating our documentation on this. However, using Speakable markup on any site isn't a guarantee that the Google Assistant will always use it. Speakable also remains a beta feature.
— Danny Sullivan (@dannysullivan) December 12, 2019
もっとも、Speakable はまだベータ版で英語コンテンツだけが対象です。
パブリッシャー センターを通じて Google ニュースに送信していた発行者は新バージョンのパブリッシャーで引き続きコンテンツを管理してください。
パブリッシャー センターを利用していなくても、Google ニュースやトップニュースに掲載されるチャンスが出てきたことは、コンテンツ発行者には嬉しい変更です。