作成方法よりも品質:AI生成コンテンツに対するGoogleのスタンス

[レベル: 初級]

記事の下書きを生成 AI に書かせて、それを人間が編集してから公開すればスパムポリシーには違反しないのでしょうか?

Google が重視するのは最終的に公開されるコンテンツの全体的な品質

2024 年 6 月の英語版オフィスアワーで次の質問が取り上げられました。

AI ツールを使ってコンテンツの最初のドラフトを生成し、その後、人間の編集者を雇って人間らしい文章にしてレビューし、ブランドや SEO のガイドラインに沿うようにした場合、これはウェブマスターガイドラインに「違反」しますか?

John Mueller(ジョン・ミューラー)氏はこのように回答しました。

実際のところ、私たちが重視しているのは、最終的にウェブサイトに公開されるコンテンツの全体的な品質だ。

ツールを使って作業を始めたり、スペルチェックや文章の表現を助けたりするのは、それ自体は問題ない。ただし、そうして作成されたコンテンツが自動的に高品質とみなされるわけでもない。

AI 生成コンテンツに関するガイダンスを確認し、有用なコンテンツのページにある質問事項を検討することを勧める。確かに手間はかかるが、このような問題については、独立した第三者からの意見を聞くことが非常に有益だと私は考える。

このブログでも何度か取り上げているように、人間が作成したか AI が作成したかではなく、そのコンテンツが高品質で役に立つものかどうかが問われます。
📝すずき注:ただし、「誰が、どのように、なぜ」コンテンツを作ったのかを高品質なコンテンツの観点から明確に説明できなければならない

現状では、生成 AI に書かせた記事そのままでは、高品質にはならないでしょう。
不正確な情報を含めてしまうハルシネーションも完全には解決できていません。
人間によるレビューは依然として必須です。

生成 AI だけを使って大量のページを公開する行為は、大量生成されたコンテンツの不正使用のスパムポリシーに抵触する可能性があります。

逆にいえば、人間のレビューを通して内容に問題がないことを確実にしたのであれば、生成 AIが作ったコンテンツを公開することに問題はありません。
僕もブログでは、英語の日本語訳には生成 AI を最近は利用しています。
それでも、複数の生成 AI に訳させ、必要に応じて修正してから載せています。

もちろん、人間のレビューが入ったからといって、それが高品質で有益である保証はありません。
人間が作ったコンテンツが生成 AI 以上に質が低いことは普通にあります。

高品質で有益なコンテンツを作成するためのサポート役として、生成 AI を上手に活用したいものです。