レスポンシブウェブデザインへの変更時には302リダイレクトを使う、301ではない from #SMX Advanced 2014

[対象: 中級]

BOSS 302

[Image Credit] http://goo.gl/eY4TBL

レスポンシブウェブデザインまたは動的配信への変更にともない、モバイル向けサイト用に割り当てていた別URLを、PC向けサイトと統一したURLに変更する場合は302リダイレクトを利用します。

301リダイレクトではありません。

ドキュメントどおり302が正しい

Googleは、スマートフォン向けサイトの移転の注意事項を解説したドキュメントを先日公開しました。

そのなかで、次のように説明しています。

サーバー サイドの 302 HTTP リダイレクトおよび Cache-Control: private ヘッダーを使って別個のスマートフォン向け URL をデスクトップ向け URL にリダイレクトします

※強調は僕による

これを読んだとき、「301じゃないのか? 」と僕は疑問に思いました。
同じ疑問を抱いたのは、きっと僕だけではないはずです。

そこで、GoogleのMaile Ohye(マイリー・オーイェ)さんにSMX Advancedで直接確認してきました。

回答は冒頭に書いたとおりです。
301ではなく302です。

マイリーさんだけではありません。
Q&Aセッションで同じことを質問されたMatt Cutts氏も302で正しいと答えていました。

詳しい理由をマイリーさんに聞こうとしたところ、「言おうとしていることは想像できるけど、ドキュメントのとおり302で間違いないから大丈夫よ」と先手を取られてしまったのでそれ以上深追いするのは遠慮しました。

キャッシュシステムとの兼ね合いか?

日本語版のドキュメントには英語版には存在しない「Cache-Control: private ヘッダーを使って」という説明が入っています。

振り分けのときに302リダイレクトを推奨するようになった理由と同じように、キャッシュを利用するシステムとの整合性を保つためかもしれません。

Matt Cutts氏は、「Google的には301でも302でも処理する」と言っていたような気がするのですが、100%確実に聞き取れたかどうかの自信がありません。

いずれにしても、別URL構成だったモバイル向けサイトを、同じURL構成のレスポンシブウェブデザインや動的配信に変更するときのリダイレクトには302リダイレクトを用います。

もっともすでに301リダイレクトで変更を実施していたとしても、不具合が起こっていないようであればそのままで構わないようにも思います。
今後、URLを変更する際には302リダイレクトで設定すればいいでしょう。

[UPDATE]
Google Japanの長山さんが6月17日のウェブマスターオフィスアワーでこの件に触れました。
301が適切だと思うなら301でも構わないそうです。
なぜ302なのか詳しくは説明していません。