複数の販売サイトへリンクしたほうがレビュー記事ではランキングが上がるかも

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レビューコンテンツでは、複数の販売先へリンクすると Google の評価にわずかながらもプラスに働くかもしれません。

同程度の高品質コンテンツの優劣を決める

質の高い商品レビューを書くためのアドバイスを Google は検索セントラルサイトに公開しています。
次の方法がこのアドバイスに含まれています。

読者が任意の販売者から購入できるように、複数の販売者へのリンクを記載することを検討します。

Google の Alan Kent(アラン・ケント)氏はこの記述について次のようにコメントしました。
📝すずきメモ: ケント氏は、Search Relations Team(検索リレーションチーム)で EC サイトの SEO を専門にしている

同じくらい素晴らしいコンテンツを持つ 2 つのサイトがあったとして、複数の販売先へリンクするレビューがあるコンテンツの方がランキングが少し上になるかもしれない。

たとえば、アフィリエイトをしているレビュー記事で、

  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング

の 3 つのショッピングサイトにリンクしていたほうが、1 つのショッピングサイトにしかリンクしていない記事よりも評価が加点されるというイメージです。
選択肢を与えるという点で訪問者の役に立つからです。

重要なのはコンテンツ品質

複数の販売サイトへリンクしていたほうが評価が高くなることがあるとはいえ、ごくわずかです。
コンテンツの品質がほぼ同程度に高いページが 2 つ(以上)存在した場合に “差” を付けるための 1 つの要因にすぎません。

ランキング要因としてのページ エクスペリエンス シグナルのように、同程度の関連性、品質のコンテンツが複数存在していた場合に有効になる要素としてとらえておくべきです。
複数の販売サイトにリンクしただけで、検索順位がグンと上がることを期待してはいけません。

ケント氏は、コメントで次のように続けていました。

コンテンツの品質に違いがあり、その結果で順位に差が出るほうが(複数の販売先へリンクすることで順位があがる場合よりも)頻度が多い。

追加のコメントも残しています。

素晴らしい、役に立つコンテンツのほうが、複数の販売者へリンクするよりもずっと重要だ。複数の販売者が存在しないならでっちあげてはいけない!

だが、複数販売者によって売られている商品をレビューしているなら、どこで買うかをユーザーに選ばせられたほうが便利だろう。

まず、レビュー記事の品質を十分に高めることが最重要課題です。
そのうえで、複数の販売サイトが存在するなら、それぞれの販売ページへリンクしましょうということです。

プロダクトレビュー システムは日本語にはまだ導入されていません。
それでもユーザー体験を高めるのであれば、特にアフィリエイトサイトでは複数の販売サイトへのリンクを設置しておくことを推奨します。
プロダクトレビュー システムが導入されたときにも、プラスに働く場面がともするとあるかもしれません。