2016年のトップ10記事の紹介と、2017年に注目したい4つのSEO

Happy New Year 2017

海外SEO情報ブログの読者のみなさま

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、今年最初の投稿では、2016年に投稿した264記事のなかから、よく読まれた記事のトップ10を紹介します。
そして、2017年に特に注目したいSEOを4つ挙げます。

2016年の投稿で、よく読まれた記事トップ10

1. Googleがウェブマスター向けガイドラインを大幅改定 ―― いったい何が変わったのか?

1月の終わりにウェブマスター向けガイドラインをGoogleが刷新しました。
1年近く前なので、その後も多少の更新が入っているはずです。
あらためて確認するのもいいでしょう。

2. Google、モバイルファーストインデックスの導入予定を正式発表。スマホ向けページを検索の評価対象に。SEOへの影響は?

モバイル ファースト インデックスは、2016年のいちばんのビッグニュースと言っていいでしょう。
とはいえ、実施時期を含めて全容はまだまだ不透明です。
MFIの導入は、2017年のいちばんのビッグニュースになりそうですね。

3. WordPressのプラグインでブログをAMP対応にしてみた

2月の第1段階としてのトップニュースでのAMP検索の導入、その後の9月の通常検索でのAMP導入日本は10月)など、2016年はAMPに湧いた年でもありました。
AMP対応に興味がある人たちの興味をこの記事はひいたのでしょう。

4. SEOに大きな痛手か?AdWords広告予算が少ないと、キーワードプランナーで月間検索ボリュームが手に入らなくなる

広告主向けとは言え、SEOのキーワードリサーチにも重宝されたキーワードプランナーの利用に制限がかかりました。
SEOに取り組むサイト管理者にはショッキングなニュースでした。
ただ実際には、数百円でもいいから広告費を使えば制限は解除されるという話もあります。

5. AMPが正しく設定できているかチェックする3つの方法

こちらもAMP関連の記事です。
記事公開後に登場したGoogle純正のAMPテストツールとサードパーティ製のAMPBenchも、AMPのバリデーションチェックには欠かせません。

6. WordPressブログをプラグインを使って30分でAMP化する方法

3位と同様に、WordPressをAMP化する記事です。
僕のブログは今もここで紹介した3つのプラグインでAMP対応しています。

7. Google、リッチスニペットよりもさらにビジュアルな”リッチカード”をモバイル検索に導入

リッチカードは、特にAMPとの融合に注目です。
レシピから始まり、レストランとホテルのレビューでも「リッチカード+AMP」が米国では導入されています。

8. ローカル検索で上位表示する方法をGoogleが公開 ―― ビジネス情報・関連性・距離・知名度

スマートフォンの普及によるモバイル検索の増加で、”場所”に関わるSEO、いわゆるローカル検索の重要性が増してきました。
ローカル検索でのプレゼンスを強化するためのTIPSをGoogleがヘルプ記事で説明しています。

9. ペンギン4.0の更新から1週間たって判明したこと――ペナルティではなく無効化、ネガティブSEOを防げるか?、ペンギン3.0からのリカバリなど

10. Google、ペンギンを2年ぶりに更新――コアアルゴリズムに組み込まれリアルタイムでアップデート

9位と10位は、ともにペンギンアルゴリズムの更新がトピックです。
2年ぶりに更新したペンギンはリアルタイムになりました。
手動でのアップデートではなくなったため、今後は更新のアナウンスはなくなります。
「ペンギン更新!」でお祭り騒ぎになるのはこれが最後です。

2017年の注目SEO

僕が2017年に個人的に注目したいSEOを挙げます。

  • AMP
  • PWA
  • AI/Chatbot
  • 強調スニペット

AMP

まずはやっぱりAMPです。
でも、ポジティブな注目というよりもどちらかというとネガティブな注目です。
Googleの思惑どおりにAMPが広まればいいのですが、期待とは裏腹に受け入れられず勢いが衰えることを僕は懸念しています。

スピードを最優先するために犠牲にした機能と仕組みを、現状ではAMPはたくさん抱えています。
制限を受け入れることができないサイトが少なくないと思うのです。
モバイルの回線速度が上がれば、スピードがネックになる状況も減っていくはずで、少なくともネット先進国ではAMPの将来性に不安を感じます。

PWA

AMPよりも僕が注目するのはPWA (Progressive Web App) です。
規模が大きいサイトでかつスキルのある技術者がいるなら、むしろPWAを優先したほうがいいのではないかとも思います。
AMPには劣るとしてもプリフェッチ機能やキャッシュ機能で表示速度を向上できるし、なによりもAMPとは異なりダイナミックなサービスを提供できます。

PWAとAMPの連携も面白そうです。
僕のブログもAMPページでService Workerが動いてます。
もっとも、やれていることは、ホームスクリーンアイコンの追加だけですが。(笑)

AI/Chatbot

AIとそれを利用したGoogle AssisitantのようなChatbotと、それを組み込んだGoogle Homeのようなホームデバイスにも注目です。
今すぐSEOに影響するとは思いませんが、人々の検索行動を変化させる可能性を秘めています。

強調スニペット

強調スニペットのSEOが流行る気がしています。

強調スニペットが出現するクエリが増えています。
PC検索よりもモバイル検索のほうが強調スニペットが出るクエリが多いとの調査結果もあります。
Google Assistantでは強調スニペットをそのまま返すことがあります。
Google Homeは強調スニペットを読み上げます。

通常検索でもChatbotでも、ホームデバイスでも強調スニペットが使われるのです。
強調スニペット枠を狙ったSEOの競争が激化する予感がします。

さて、2017年のSEOにおいて、特にどんなことにあなたは注目していますか?
考えを聞かせてください。