[レベル: 中級]
以前のバージョンの構造化データテストツールの提供をGoogleは終了したようです。
アクセスすると、新しいバージョンの構造化データテストツールにリダイレクトされます。
旧構造化データテストツールの提供終了にともないリッチスニペットのプレビューを確認することができなくなりました。
新しい構造化データテストツールへリダイレクト
以前の構造化データテストツール(旧名称リッチスニペットテストツール)は、2009年に公開されました。
URLは、https://www.google.com/webmasters/tools/richsnippets
でした。
このURLに現在アクセスすると、https://developers.google.com/structured-data/testing-tool/
のURLで提供される新しい構造化データテストツールに301リダイレクトされます。
新しい構造化データテストツールは、今年(2015年)の1月に公開されたばかりです。
リッチスニペットのプレビューが不可能に
旧ツールでは、構造化データのチェックに加えて検索結果でのリッチスニペットのプレビューを確認することができました。
新ツールにはプレビュー機能が備わっていません。
したがって検索結果でどのようにリッチスニペットが表示されるかをシミュレーションすることはもはやできなくなりました。
残念ですね。
ただ良いこともありそうです。
旧ツールはリッチスニペットのプレビューを表示できましたが、逆にこれが混乱の元になる場合があります。
よくあるのが、「構造化データを正しくマークアップできていてツールではリッチスニペットが表示されるのに、実際の検索結果では出てこない」という相談です。
ページの品質が低かったり構造化データが品質ガイドラインに沿っていなかったりすると、技術的には問題がなくてもリッチスニペットが表示されないことがあります。
プレビュー機能をなくせば、こうした問い合わせが多少は減るかもしれません。
いずれにしても今後はリッチスニペットをプレビューできません。
新しい構造化データテストツールでの検証は、コードが正しいかどうかのチェックだけになります。
世代交代
Googleからの発表がないので、旧ツール終了の理由は不明です。
新ツールとは異なり、現在の状況に旧ツールは機能的に即していないところがあります。
たとえばGoogleが推奨し始めたJSON-LDに対応していませんでした。
新ツールは対応しています。
わざわざ改良して対応させるまでもないと判断したのかもしれません。
また新ツールはUIを刷新しずいぶん使いやすくなったこともあり、今後はこちらだけを使わせたいと考えたのかもしれません。
理由はどうあれ、構造化データテストツールの世代交代が起こったことは事実です。
これからは、新しい構造化データテストツールだけを僕たちは利用することになります。
RIP
Rich Snippet Testing Tool (2009 – 2015)