リッチスニペットがsite:検索では表示されるのに通常検索では表示されないとしたら、それは品質に問題あり

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構造化データを正しくマークアップしていたとしても、検索結果にリッチスニペットが表示されないことがあります。
考えられる理由の1つに、サイトの品質の問題が挙げられます。

site: 検索ではリッチスニペットが出てくるのに通常の検索では出てこないとしたら、サイト品質に問題がある可能性が高そうです。

リッチスニペットが表示されるための3つの条件

リッチスニペットが検索に表示されるようにするためには、次の3つの条件を満たしている必要があります。

  • 構造化データを技術的に正しく実装していること
  • リッチスニペットのガイドラインにそっていること
  • サイト全体の品質が高いこと

詳細は、以前に書いたこちらの記事を参照してください。

品質問題は site: で調査

3つ目のサイトの品質に関しては、リッチスニペットを表示するに十分な品質を保有しているかどうかの判断が難しいのが実情です。
Google が品質をどう評価しているかを知る手段がないからです。

しかし、John Mueller(ジョン・ミューラー)氏がヒントを与えてくれました。

site: 検索した場合にはリッチスニペットが表示されているのに通常の検索結果ではリッチスニペットが出ていないとしたら、それは品質に問題があるとのことです。

技術的に正しく実装できていて、ガイドラインにも違反していないのにリッチスニペットが出ていないときは、site: 検索の結果がどうなっているかを調べてみましょう。
site: で出ているのであれば、品質改善が必要な対応になります。

もっとも品質改善はたやすい作業でない場合が多いのですが、それでも原因がわかったのとわからないのには大きな違いがあります。

site: でもリッチスニペットが表示されないとしたら、ほかの2つの条件を満たしていないか、もっと根本的なところに問題がありそうです。

技術的な問題とガイドライン準拠の確かめ方

構造化データの技術的な構成が正しいかどうかとガイドラインにきちんと従っているかどうかを確かめる方法もついでに紹介しておきます。

技術的な構成

技術的に正しく構成されているかどうかを調べるのは簡単です。
構造化データテストツールを使います。

マークアップにエラーがあれば指摘してくれます。

構造化データテストツールのエラー

ガイドライン

ガイドラインに正しく従っているかどうかは、Google が公開している構造化データの公式ドキュメントをまず参照します。

手動対策の原因にもなる、ありがちなガイドライン違反を Web担当者Forum の連載コラムで最近日本語訳しました。
そちらも参考になるでしょう。

この記事で説明したことをリッチスニペットが表示されないときのトラブルシューティングの手段として利用してください。