[レベル: 中級]
あけましておめでとうございます。
2020 年の最初の投稿です。
今年もブログ訪問をお待ちしています。
今年の最初のトピックは、PC 版 Safari が WebP をサポートした件についてです。
Big Sur の Safari は WebP を表示可能
2020 年 9 月にリリースされた Safari 14 が WebP フォーマットの画像をサポートしました。
しかしながら、正式に WebP 画像をサポートするのは iOS 版 Safari だけで、PC (Mac) 版 Safari は依然として未サポートでした。
ですが、macOS Big Sur(マックオーエス ビッグサー) を搭載した Mac の Safari はデフォルトで WebP をサポートします。
Big Sur は 2020 年 11 月 13 日に Apple がリリースした最新の Mac 用 OS です。
以前は Safari で表示できなかった WebP 画像は、Big Sur の Safari では表示できるようになっています。
この記事に埋め込んだ JPEG 画像です。
どのブラウザでも表示しているはずです。
WebP 画像です。
Big Sur の Mac 版 Safari(と iOS 版 Safari)ほか、Edge や Firefox などメジャーなブラウザはほとんどが現在は表示できるはずです。
Big Sur にアップデートした Mac ユーザーはまだ少数かもしれません(注: 2020 年 11 月にリリースされた Mac は、最初から Big Sur がインストールされている)。
それでも、次第に増えていくことは明らかで、WebP 利用の障壁が確実に取り払われていくでしょう。
AVIF もサポートしてくれるかも
WebP よりもさらに軽量な画像フォーマットとして期待されているのが AVIF です。
この記事を書いている時点で AVIF を正式にサポートしているブラウザは次の 2 つです。
- PC 版 Chrome
- PC 版 Opera
Firefox は試験機能としてサポートできます(about:config
で image.avif.enabled
を true
に変更する)。
こちらは、AVIF フォーマットの画像です。
PC 版 Chrome と PC 版 Opera ユーザー以外には表示できていないでしょう。
Safari が AVIF をサポートするようになると最高です。
可能性はゼロではないかもしれません。
WebKit のバグレポートに挙がっているので、ひょっとしたら対応が進むかもしれません。
期待したいところです。
ちなみに、この記事に掲載した牛の画像のファイルサイズは次のとおりです。
- JPEG: 64KB ※軽量化の処理済み
- WebP: 44KB
- AVIF: 25KB
WebP は JPEG の 約 70%、AVIF は JPEG の約 40% のファイルサイズに軽減できています。
複雑な画像の削減率はもっと顕著になるでしょう。
AVIF は将来性を期待できる画像フォーマットです。
AVIF 変換には Google が作った Squoosh が便利です。
v2 では CLI にも対応したので、自動処理も楽になりました。