[レベル: 上級]
schema.orgは、バージョン3.1を公開しました。
特に注目したいのは、ホテルや旅館など宿泊施設に関係するプロパティ(ボキャブラリ)が数多く追加されたことです。
LodgingBusiness と Accommodation に豊富なボキャブラリを追加
LodgingBusiness と Accommodation にたくさんのプロパティが新たに追加されました。
LodgingBusinessは、ホテルや旅館、ホステル、B&Bなどの宿泊施設が利用できるschema.orgのタイプです。
Accommodationは、ホテルの部屋や貸し会議室、アパート、キャンプ場の1区画(1グループが利用する範囲)などの収容施設で利用できるタイプです。
たとえば、次のようなプロパティを設定できるようになりました。
- starRating ―― 五つ星、三つ星などのホテルの格付け(利用者の評価ではない)
- floorSize ―― フロア面積
- amenityFeature ―― 提供されているサービス(たとえばホテルにあるサウナとかジム、ビジネスセンターなどの施設)
- checkinTime / checkoutTime ―― チェックイン/チェックアウトの時間
- petsAllowed ―― ペット同伴が可能か
宿泊関連ビジネスのサイトで使いたい構造化データ
ホテルや民宿などのサイトではぜひ使いたい構造化データのボキャブラリがschema.orgに登場しました。
また、そういういった宿泊施設を紹介するオンラインホテル予約サイトでも活用できます。
構造化データというコンピュータが理解しやすい形式で情報を提供すれば、検索ユーザーが求めるものにより適したページだと認識してもらえる可能性が高まるでしょう。
たとえば、「4つ星以上で、ペットと泊まれて、サウナがあるホテル」とユーザーが検索したとしたら、構造化データによって条件により合致したホテルを検索エンジンは探しやすくなるかもしれません。
上で紹介したプロパティのほかにも、部屋数 (numberOfRooms) や対応可能言語 (availableLanguage) なども設定できます。
どんなプロパティがあるかを、それぞれのタイプのページで確認してください。
そして可能な限り多くのプロパティで構造化してください。
なお、LodgingBusiness / Accommodation の下にHotel(ホテル)やHostel(ホステル)、Room(部屋)、Apartment(アパート)などのサブタイプがあります。
マークアップする際は、より詳細なタイプを利用することを推奨します。
schema.org 3.1に含まれる更新の詳細はリリースノートを参照してください。