[レベル: 中級]
Googleは、一部のユーザーに試験提供していた「検索アナリティクス」をすべてのユーザーに提供開始したことを発表しました。
「検索アナリティクス」は、従来の「検索クエリ」の置き換わりになるツールです。
これまでは、Googleが選んだテスターだけが利用可能でした。
テスターから全ユーザーへ
検索アナリティクスは、アルファ版のときはテスターに申請したなかから選ばれたユーザーだけが利用できていました(僕は運良くアルファテスターに選ばれていた)。
その後ベータ版にバージョンアップしたタイミングで、ランダムに選んだ一部のユーザーがテスターとして追加されました。
しかし現在は、すべてのユーザーの標準のクエリレポートとして設定されています。
ウェブマスターツールにログインすると、ダッシュボードには「検索クエリ」ではなく「検索アナリティクス」が表示されています。
日本版ブログでのアナウンスはこの記事を書いている時点ではまだ出ていませんが、日本語インターフェイスで利用可能です。
【UPDATE】日本語訳記事が出ました。
『検索アナリティクス レポートで精度の向上したデータをご覧になれます』
ヘルプも日本語版ができあがっています。
検索アナリティクス レポート
検索アナリティクス レポートを見ると、サイトがどれくらいの頻度で Google の検索結果に表示されたかがわかります。レポートのデータは、カテゴリ(検索クエリ、日付、デバイスなど)でグループ化したり絞り込んだりできます。このレポートを以下のような方法で活用することで、検索結果へのサイトの表示頻度を上げることができます。
- 時間の経過とともに検索トラフィックがどう変化したか、検索トラフィックはどこから来ているか、サイトがどのような検索クエリで検索結果に表示されやすいかなどを把握する。
- スマートフォンからの検索クエリを把握してモバイルでのターゲティングを改善する。
- Google の検索結果でクリック率が最も高い(または低い)ページを特定する。
検索クエリと比べて、使い方はもちろんのこと、データの取得方法も変わっています。
必ずヘルプを一読しておくことを推奨します。
検索クエリは3か月後に終了
3か月間は、従来の「検索クエリ」を引き続き利用できます。
裏を返せば、3か月後には「検索アナリティクス」が完全に取って代わります。
なお検索クエリには、検索アナリティクスのページにある“従来の「検索クエリ」レポートに戻ります”からアクセス可能です。
ベータ版は外れず
一般公開されたものの、「ベータ版」は外れていません。
まだ完成版ではないということでしょう。
さっそく改善要望が出ています。
こちらは、検索アナリティクスの公開を待ちわびていた辻さん。
「検索アナリティクス」以前の機能に比べて本当に便利になっていて、かなり手軽に調べられるし使いやすいし速度も早いし素晴らしいですけど、最終で表示が999件のみという事だけが不満。でもそれが前提というか面倒でもUIが駄目でも遅くてもいいからデータ件数は欲しい……
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2015, 5月 6
Googleの長山さんからも。
検索アナリティクス、ロングテールの部分のキーワードをもっと簡単に取得できるようになるといいですよね!
— Kazushi Nagayama (@KazushiNagayama) 2015, 5月 7
もっと便利なツールにするために、気付いた点があればどんどんGoogleにフィードバックしましょう。
フィードバックはいつでも歓迎です
— Kazushi Nagayama (@KazushiNagayama) 2015, 5月 6