Google、新Search Consoleで「ドメイン プロパティ」機能を試験公開。wwwあり・なしやhttp・https、サブディレクトリのデータをすべて統合レポート

[レベル: 中級]

Domain properties(ドメイン プロパティ)という Search Console の新しい機能を Google は一部のユーザーを対象に試験公開しました。
ドメイン プロパティは、複数のサブドメインやプロトコルのデータを統合してレポートする機能です。

ドメイン プロパティに含まれる URL

テスト対象に選ばれたユーザーが Search Console にログインすると次のような ようこそ画面が表示されるようです。

Welcome to your new Domain properties

ドメイン プロパティのヘルプ記事がすでにできあがってます(英語のみ)。

ヘルプによれば、ドメイン プロパティでは、特定のドメインのすべてのサブドメインとサブディレクトリ、そして http と https の両方のプロトコルのサイトのデータがすべて統合されます。

たとえば、example.com のドメイン プロパティには次の URL のデータがすべて含まれます。

  • http://example.com ⬅ http の本ドメイン
  • https://example.com ⬅ https の本ドメイン
  • http://www.example.com ⬅ http の www ありドメイン
  • https://www.example.com ⬅ https のwww ありドメイン
  • http://m.example.com ⬅ http の m サブドメイン
  • https://m.example.com ⬅ https の m サブドメイン
  • http://a.b.c.example.com ⬅ http の a.b.c サブドメイン(サブ・サブ・サブドメイン)
  • https://www.example.com/blog ⬅ https の www あり + サブドメイン
  • https://m.example.com/any/path/here ⬅ https の m サブドメイン + サブディレクトリ

※ヘルプ記事の例に追加しています。

m.example.com のドメイン プロパティには次の URL のデータが含まれます。

  • http://m.example.com
  • https://m.example.com
  • https://support.m.example.com
  • https://support.m.example.com/any/path/here

親ドメインのレベルに上がることはできないので、m.example.com のドメイン プロパティに example.com のデータは含まれません。

ドメイン プロパティは自動作成

旧 Search Console では、プロパティ セットを手動で作成することで、複数のサイトのデータを集計レポートできました。
しかし、新 Search Console のドメイン プロパティは、自動で作成されます。

自動で作成されるのは便利ですが、含まれるサイトを選択することはできません。
上で説明した条件に当てはまる URL のサイトは選択の余地なくすべて含まれます。

とはいえ、特定のサイトのレポートだけを知りたければ、個別の URL で Search Console に登録してその URL のサイトのプロパティを作成すれば済む話です。
あるいは、ドメイン プロパティのレポートでフィルタをかければ絞り込みできます。

したがって、含まれるサイトを選べないことは問題にはならないでしょう。
自動作成の恩恵の方が大きいはずです。

対象に選ばれた一部ユーザーだけのテスト公開なので、ドメイン プロパティについてこの記事ではこれ以上詳しくは説明しません。
一般公開のときには、仕様が変わっていることも考えられますしね。

ドメイン プロパティは、早く使ってみたいと望むサイト管理者が多くいそうな機能です。
運良く、テスターに選ばれた方がいたら教えてください。