[レベル:中〜上級]
Googleウェブマスターツールの「検索クエリ」のデータに基づいたレポートをGoogleアナリティクスで解析できるようになりました。
6月からベータテストが始まり申請者に対して限定公開されていた機能で、ついに全ユーザーに導入されました。
新しいバージョンのGoogleアナリティクスで利用可能で、「トラフィック」カテゴリの「検索エンジン最適化」というメニューから利用できます。
レポートデータは以下の3つです。
- 検索クエリ
- ランディングページ
- 地域別サマリー
限定公開版に改良が加えられ、アドバンスフィルタやセカンダリディメンションと併用できるようになりました。
アドバンスフィルタは特定のキーワードを含んだクエリだけを解析する時に役立ちそうです。
セカンダリディメンションは「国」と「Google関連サイト」の2つしか利用できず、もの足りない気がします。
この2つのフィルタリングはGoogleウェブマスターツールでは利用できず、Googleアナリティクスだけで利用できる機能になります。
アドバンスセグメントとも併用できるようになると嬉しいのですが、少なくとも今現在は無理なようです。
またGoogleアナリティクスではグラフの種類を変えることが可能で視覚的に判断しやすくできます。
Googleアナリティクスはサイトにアクセスした後のデータしか分析できません。
しかしGoogleウェブマスターツールでは、サイトにアクセスする前、検索結果ページでのデータが手に入ります。
掲載順位が高い割にクリック率が低いとしたら、titleタグやmeta descriptionタグがクリックを誘うようなメッセージになっていないのかもしれません。
意識していなかったロングテールキーワードでの表示回数が意外に多くて7位、8位あたりだったとしたら、3位以内に入ればもっと流入が増えそうです。
ロングテールキーワードなら内部リンクやキーワードの追加といった簡単なSEOだけでランキングを上げられるかもしれません。
自分が上位表示を狙っているキーワードが何位なのか、どのくらい表示され、どのくらいクリックされているのか、予想外のキーワードが見つかってもう少し順位が上がればさらに多くのアクセスが呼び込めるのではないかなど、取り組むべきSEOの課題の発見に役立てましょう。