[レベル: 上級]
SGE が AI Overview に名称変更したうえで試験提供を終了し、米国で全ユーザーに一般公開されます。
また、Search Console のレポート対象になります。
名称を AI Overview に変更
SGE (Search Generative Experience) という名称で試験提供されてきましたが、正式公開にともない、AI Overview に名前が変わりました。
日本の Google 検索でも、生成された概要説明に「AI Overview」というラベルが付いています。
この記事を書いている時点では英語の「AI Overview」のままですが、日本語ではいずれ「AI まとめ」になるかもしれません。
Search Labs では「AI まとめ」になっています。
【UPDATE (2024/5/16)】
「AI による概要」に変わりました。
米国で一般公開
冒頭でも触れたように、SGE あらため AI Overview が米国で一般公開されます。
これまでは、Search Labs からオプトインしたユーザーだけが利用できる機能でした。
今後は、なんらかの設定をせずとも、AI による概要がどのユーザーにも自動的に生成されます。
AI Overview の米国での一般公開はすでに展開が始まっています(僕はまだ確認できず)。
今後、米国以外の国でも一般公開する予定です。
一般公開されるわけですが、AI Overview が概要を生成する検索は、複雑なクエリが対象になります。
したがって、SGE のときよりも対象範囲が狭まると予想されます。
これに関しては、明日以降に投稿する別の記事で詳しく説明します。
Search Console のレポートに記録されるようになる
AI Overview での表示とクリックが Search Console のレポートに含まれるようになります。
Search Engine Land が報じています。
SGE 時代のスナップショットでの表示とトラフィックは Search Console のレポート対象外でした。
今後はレポート対象になります
ただし、通常のウェブ検索とは分離されていません。
まとめて記録されます。
つまり、AI Overview からのトラフィックを特定することはできないのです。
Bing ウェブマスターツールも、Copilot(旧 Bing チャット)のトラフィックをレポートするもののウェブ検索との合算でした。
Google アナリティクスでは、SGE 時代からレポート対象ですがやはり分離できません。
技術的に難しいのか、別々のデータを提供したくないのか。
特定できないのはとても不満に感じます。
Google によれば、SGE のクリック率は通常の検索よりも高いとのことなのでなおさらです。
一般公開されるのであれば余計に AI Overview からのトラフィックを分析したくなります。
5月15日に米カリフォルニアで開催された Google I/O 2024 では、AI Overview(旧 SGE)に関して新しい機能がいくつも発表されました。
この記事で紹介しなかったものは、明日以降の記事で取り上げます。