4月10日?11日に、オーストラリアのシドニーでSearch Marketing Expo – SMX Sydneyというサーチエンジンマーケティングのイベントが開催されました。
基調講演に登場したGoolgeのvice president of search products & user experienceであるMarrisa Mayer(検索製品および利便性の向上担当副社長、マリッサ・メイヤー)が、インタビューの中で、もうすぐ、あるいはすでに試験的に導入されてるかもしれない、検索アルゴリズムの変化を明らかにしました。
その変化とは、「Previous Query」に関連するものです。
Previous Queryとは、直訳すると「前の検索、直前検索」という意味になります。
どういうことかというと、連続して検索を行った場合、直前の検索キーワードによって、その後の検索結果が変わってくるというのです。
前の検索に関連して結果が変化するのは、すでにアドワーズ広告で正式に導入されています。
Google の検索結果ページに表示する広告を決定する際、AdWords システムはユーザーの前の検索クエリと現在の検索クエリを評価します。 関連性が確認された場合、両方のクエリに関連する広告が表示されます。
たとえば、まず「旅行」で検索します。
多種多様な旅行関連のアドワーズ広告が表示されます。
次に、「沖縄」で検索します。
その後に、再び同じ「旅行」で検索すると、沖縄旅行のアドワーズ広告ばかりが表示されます。
「北海道」の後に「旅行」を検索すると、「北海道旅行」の広告が並びます。
これと同じことが、検索結果表示にも適用されるというのです。
ディープインパクトが発生するでしょう。
特に、単一のキーワードの検索結果に大きな影響を及ぼしそうです。
複数キーワードの検索と違って、ターゲットが絞られていないからです。
このGoogleの直前検索補正(僕が勝手につけた名称です)は、すべてのユーザーに適用されそうです。
ユーザーの行動様式や嗜好に合わせて検索結果が変化するパーソナライズ機能は、Googleアカウントにログインしているユーザーにだけ適用されます。
しかし、直前検索補正は、ログインしていようがいまいが関係ありません。
Googleは進化し続けます。
「SEOは終わった、SEOという言葉は滅亡する」と声高に叫ぶ輩がいます。
そんなことはありません。
「SEOが終わった」というのは、望んだ結果を出せない人がこぼす愚痴です。
サーチエンジンが存在する限り、SEOは存在し続けます。
そしてインターネットが存在し続ける限り、サーチエンジンも存在し続けるでしょう。
ただし、古い手法にこだわったSEOは滅亡していくのは間違いありません。
たとえば、「キーワード出現率」とかね。w
サーチエンジンの進化に合わせて、僕たちのSEOも進化させていかなければなりませんね。
模範解答のようですが、最終的には「検索者の要求を満たす有益なコンテンツ」が勝負の分かれ目になるのかな?