[レベル: 初〜中級]
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、2016年に向けてのSEOの秘訣について話しました。
12月15日に開催した英語版オフィスアワーで出た質問に対する回答です。
おぉ、(その質問が)きたねぇ。来年に向けての魔法みたいなSEOの秘訣っていうのは何もないんだ。今開発中の上位表示のmetaタグについては話せない。公開してもまだ機能しないんだ。
だけど概して言えば、AMPとモバイルフレンドリーについてもっといろんなことを私たちから来年は聞くことにおそらくなるだろう。モバイルフレンドリーは私たちがここ数年ずっとやってきたことだ。
モバイルフレンドリーは今でもとても大切なテーマだ。たくさんのサイトが適切にやっていないのを依然として目にする。モバイルフレンドリーがほかよりも大きな変化ではないだろうか。
もちろんモバイルフレンドリー以外にもあるだろう。JavaScriptについてのもっと多くの情報だ。そうすれば、どうやったら検索でもう少し適切に処理できるか判断して、何をすべきで何をすべきでないかに関してもっとわかりやい推奨を出せる。
ほかには、高品質コンテンツも私なら当然重点的に取り組みたいことだ。
本当にたくさんのSEOブログがユーザー体験について書いているのを見る。ユーザー体験も、重点的に取り組みたいすばらしいことだと思う。なぜなら本質的にはユーザー体験は私たちも同様に目を向けようと取り組んでいることだからだ。
私たちはユーザーにとって役に立つコンテンツを届けたい。あなたのコンテンツがもし本当に役立つのであれば、それを届けたい。
開発中の上位表示metaタグは脇に置いといて(笑)、2016年に意識したいとミューラー氏が話したSEOを列挙すると次のようになります。
- AMP
- モバイルフレンドリー
- JavaScript
- 高品質コンテンツ
- ユーザー体験
AMPはにわかに脚光を浴びてきました。
というより、Googleが猛烈にプッシュし始めたといったほうが正確ですかね。
モバイルフレンドリーは引き続き重点的に取り組みたいことです。
モバイルフレンドリーについて、昨日開かれた日本語版オフィスアワーでGoogleの金谷さんが非常に重要なアドバイスをくれました。
要約すると次のようになります。
自分たちのサイトを見ているとモバイルとPCではクエリが全然違っている。
今までのモバイルフレンドリーは、形式的にモバイルでも読みやすいようにするということを意味していた。
これからは、モバイルユーザーにはモバイルユーザーが本当に求めているコンテンツを、PCユーザーにはPCユーザーが求めているコンテンツを提供することが本当の意味でのモバイルフレンドリー。
金谷さんのアドバイスは意識して取り組みたい、とても大切なことですね。
「スマホで見やすければいい」だけでは真のモバイルフレンドリーは実現できません。
モバイルユーザーが何を求めているかを理解する必要があります。
来年はモバイルフレンドリーのセカンドステージに突入です。
JavaScriptの処理はGoogleに頑張ってもらいましょう。
願わくは、実装が面倒な推奨構成を提案してほしくないものです。
高品質コンテンツはもう当然のことです。
質が高いコンテンツがないSEOに成功はありえません。
ユーザー体験の向上にも意識を向けなければなりません。
モバイルフレンドリーを筆頭に、Googleが推奨するHTTPSやAMP、逆に推奨しないインタースティシャルもユーザー体験を高めることが根底にあります。
今のGoogleはユーザー行動をランキングに反映させているなんていうのも現在はSEOの世界では通説になっていますね。
Googleがランキング要因にしているからということではなく、ユーザーに満足してもらうためにGoogleに負けないように僕たちもユーザー体験の向上に取り組んでいきましょう。