2015年ソーシャルメディアマーケティングの7つのトレンド — YouTube、Facebook動画、ポッドキャスト etc. #SMMW15

[レベル: 初・中・上級]

この記事では、Social Medaia Maketing World 2015でのGuy Kawasaki(ガイ・カワサキ)氏のセッションに続いて、基調講演をレポートします。

基調講演のスピーカーは、カンファレンスの主催者(Social Media Examiner)の創設者・CEOのMichael Stelzner(マイケル・シュテルツナー)氏です。

2015年のソーシャルメディアマーケティング業界のトレンドが、プレゼンテーションのテーマです。

Michael Stelzner speaking at #SMMW15
Michael Stelzner氏

3,700人以上のマーケッターを対象したアンケートに基いているとのことでした。
どんなトレンドを発見できたのでしょうか?

一緒に見てみましょう!

トレンド1: YouTubeの影響力

YouTubeはソーシャルメディアで非常に影響力がある。

56%がYouTubeの知識を向上させたいと回答。
66%が2015年にはYouTubeでの活動を増やすと回答。

影響力があったYouTube動画の事例

iPhone 6を曲げる動画で、4日間で3,300万回の再生。
CNETやUSA Todayをはじめ、4,600以上の記事で取り上げられた。

Meerkat

YouTubeではないが、Meerkat(ミーアキャット)が急成長している(鈴木補足: MeerkatはTwitterを利用した、動画のライブストリーミング アプリ)。

Meerkat

トレンド2: ソーシャルメディアはトラフィックを生む

78%がソーシャルメディアはトラフィックを増加させると回答。
うち、29%が強く同意。

トレンド3: ネイティブ動画は未開拓分野

57%が動画を使っていると回答。
72%が動画をもっと利用する計画があり、もっと動画を学びたいと回答。

Facebookのネイティブ動画

Facebookは、独自の動画投稿サービスを始めた。

ユーザーが興味を持ちそうな動画をニュースフィードに(自動で)表示する。
露出が非常に多い。

ネイティブ動画をYouTube動画よりも目立つように表示している。
YouTubeの脅威になるかもしれない。

「動画は優先度がとても高い」とマーク・ザッカーバーグが昨年10月に発言している。

AdvertisingAgeは、ニュースフィードの動画で閲覧が360%増加した。

自己紹介ページには動画を埋め込むべき。

【鈴木補足】
Facebook動画のさらに新しいデータがこちらです。

  • 1日の再生回数は40億以上 — 2015年1月は30億、2014年9月から4倍増
  • 75%の動画視聴はモバイルから — モバイルで1日に10億の動画検索
  • 機能提供を開始して最初の1か月で、約80,000のFBの動画がサードパーティのサイトに埋め込まれた

トレンド4: Facebookはマーケッターにとって重要

93%がFacebookを利用していると回答。
51%がFacebookが最も重要だと回答。

Facebookは実際に成長している

62%が2015年にはFacebookでの活動をもっと増やすと回答。
67%がFacebookについてもっと学びたいと回答。

Facebookは、決して死んでなどいない。
Google+も同じこと。事実に基づかない憶測を信じてはいけない。

トレンド5: マーケッターは様子見する

47%が新しいソーシャルメディアにはすぐに飛びつかずに、どうなるのか様子を見ると回答。

トレンド6: Podcastは未開発の分野

Podcast(ポッドキャスト)を利用していると回答したのはわずか9.7%(2014年は6%)。
42%がPodcastをもっと学びたいと回答(2014年は28%)。
26%がPodcastの活動を増やすと回答。

大手企業はポッドキャストを活用している。しかし大手のみならず、ポッドキャストで人気を博している無名の個人も実は多い。
このカンファレンスで講演するスピーカーの多くもポッドキャストを配信している。

トレンド7: ソーシャルメディアは計測可能

ソーシャルメディアのROIの測り方を知っているのはわずか42%。
88%がソーシャルメディアの計測を改善したいと望んでいる。

ソーシャルメディアの投稿からのクリックは、Googleアナリティクスのカスタムキャンペーンで計測できる。

以上が、ソーシャルメディアの最新のトレンドです。

YouTubeとFacebookは、ソーシャルメディアマーケティングでは鉄板のツールだということがあらためてはっきりしました。
ちなみに僕はどちらもやっていません。(滝汗

特に、Facebookのネイティブ動画は要チェックです。
Guy Kawasaki氏も、Facebookネイティブ動画の潜在能力に言及していましたね。

これから面白そうなのは、Meerkatです。
Twitterが買収したPeriscopeと競い合って、手軽なライブ動画配信が活気づきそうな気配です。

穴場はPodcastでしょうか。
YouTubeやFacebookに比べると、有名度が低いように僕は感じます。
しかしファンづくりに巧みに利用している企業や個人が存在するのことでした。
僕の知人の1人が、「ポッドキャストはいいよ!」と自信ありげに言っていたのを思い出しました。

さてスピーカーのシュテルツナー氏は最後に、ソーシャルメディアで意識すべき大切なこととして次のようにまとめました。

  • 自分のファンの助けになっているか?
  • 自分のファンのライフをより良いものにしているか?
  • ソーシャルメディアで大切なことは“ソーシャル”であること、つまり人と関わりあうこと、人を手助けすること

これらは、どんなサービスやツールが登場したとしても不変ですね。
そして、ソーシャルメディアに限らずSEOにも共通する視点です。