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この記事では、rel=”nofollow” が命令からヒントとしての扱いに変わった件に関する追加情報を取り上げます。
リンクスパムには悪用できない
nofollow がヒント扱いになると聞いて、リンクスパムが発生するのではないかと心配する声を聞いています。
しかし、Google は十分に備えています。
そもそも、すべての nofollow リンクが突如としてランキングやクローリングに影響を与え始めるわけでは決してありません。
nofollow が付いている Wikipedia からの外部リンクや Twitter でのリンクによる言及、さらにはてなブックマークからのリンクがすべて評価対象になったりは絶対にしません。
Webmaster Conference Sappro のときに Google から来ていたゲイリーに、どういった場合に nofollow リンクが評価対象になるのかを尋ねました。
具体的にはまだなんとも言えず、担当チームが最終的には決めるだろうとのことでした。
nofollow リンクが評価対象になりそうなケースとしては、発リンクに一律に nofollow を付けている大手ニュースサイトが該当するかもしれません。
信頼性も権威もあるニュースサイトでこういったケースがあるようです。
このようなサイトからのリンクが評価対象から除外されてしまっている情況では、リンク先の価値あるコンテンツが権威あるサイトからのリンク評価を得ることができません。
評価すべきシグナルを無視せざるをえない仕様は、検索結果の品質向上の妨げになります。
そこで、nofollow を命令ではなくヒント扱いするように Google は変えたのです。
「nofollow であっても、このリンクは評価に値するから無視しよう」、このように Google が判断した場合にのみ nofollow に Google は従わなくなります。
ゲイリーと話したときは、辻さんと一緒でした。
辻さんは、はてなの SEO をサポートしています。
辻さんによれば、はてなブックマークはさまざまな方法でスパム対策をしているそうです。
一定の条件下での nofollow 付与もそのうちの 1つとのことでした。
もし nofollow の効果がなくなったら、はてブのスパム対策には大きな脅威です。
ですが、ゲイリーは、そういった悪用を自分たちは想定しており、nofollow のヒント化がスパム増長につながらないように慎重に展開していくと約束してくれました。
ということで、はてブはもちろんのこと、Wikipedia や Twitter の nofollow リンクスパムが発生することは考えられません。
僕のブログの読者が悪用するとは思いませんが、スパムを心配しなくて大丈夫そうです。
nofollow のヒント化は外部リンクのみ
nofollow に従わないのは、どうやら外部リンクのみが対象のようです。
John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が、英語版オフィスアワーで言及しました。
nofollow が付いている内部リンクは、依然としてクロール、インデックスには重要でないと判断するようです。
とはいえ、内部リンクに nofollow を付けることは通常はないはずです。
自分のサイト内のページを信用しないのはおかしな話です。
ですが、超大規模サイトではクロール制御のために nofollow を利用しているところがあるようです。
そのようなサイトでは、nofollow によるクロールのコントロールはおそらく今後も有効と思われます。
とはいえ、nofollow はクロール制御のための仕組みではありません。
robots.txt の noindex ディレクティブのように、いつなんどき Google が従わなくなるかもしれません。
なるべくなら、別の方法に切り替えたほうがいいでしょう。