[レベル: 上級]
この記事では、Google の Search Generative Experience (SGE) のショッピング系クエリで生成される特殊なスナップショットを 2 つ紹介します。
スナップショットとは、SGE が生成する回答です。
Popular Styles
アパレル系クエリで検索すると、「Popular Styles」（人気のスタイル）という見出しで洋服の写真ギャラリーがスナップショットに出現します。
まるでウィンドウショッピングしているようです。
「Show more」ボタンをクリックするとさらに多くの写真が出てきて、倍の数に写真が増えました。
キャプチャの下には「Sponsored」のラベルで広告が見えますが、（たとえ展開していなくても）スナップショットに並んでいる数多くのアイテムの方に意識が向きます。
これって広告を見なくなりますよね？
Store
ショッピング系クエリで検索すると、スナップショットの下部にそのアイテムを購入できるストアが提示されます。
「Stores」というラベルが付いています。
「Show more」をクリックすると、さらに多くのストアが表示されます。
お見せしたキャプチャではオンラインショップばかりですが、実店舗も Stores には出てきます。
その商品を買うことを決めている場合は、スナップショットからそのストアにそのまま訪問しそうです。
あるいは、実店舗で買う場合はそのストアに直接訪問するでしょう。
ショッピングクエリは SGE で大きな影響を受けるかも
SGE をちょこちょこ使っている僕個人の体験ですが、情報収集を目的としたクエリ、いわゆる Know クエリの場合は SGE のざっくりとした回答では解決できないことも少なくないため、検索結果に出てきたサイトにも訪問する場面も多いです。
しかし、Do クエリに含まれる購買系のクエリの場合は、この記事で紹介したようにスナップショットには、これでもかというくらいに関連アイテムが写真付きで並びます。
強いビジュアル要素に加えてファーストビューをほぼ丸々占拠するため、オーガニック検索はもとより広告にすら意識が向きにくくなります。
EC サイトにとっては、スナップショットに入るか入らないかは死活問題になるような気がします。
それ以上に、Google の主要な収益源である広告に被害を与えそうな SGE は Google 自身にとってすら自分の首を自分で占めているような印象さえ受けます。
とはいえ、SGE は試験提供中です。
正式版としてリリースするときには、まったく異なったデザインになっていることも考えられます。
注目すべき変化があった場合は、このブログで紹介します。
最後に宣伝を。
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