[レベル: 上級]
カルーセル構造化データを利用できるのは、欧州経済地域 (EEA) だけです。
日本ではまだ利用できません。
カルーセル構造化データが利用できる国
カルーセル構造化データのドキュメントが更新されたことを先日紹介しました。
マークアップ方法の明確化についてその記事では説明したのですが、提供地域に関するセクションもこの更新で追加されていました。
次のセクションです。
機能の提供について
この機能は現在ベータ版であり、開発過程において要件やガイドラインに変更が生じる可能性があります。 お客様のビジネスが EEA を拠点としている場合、または EEA のユーザーにサービスを提供している場合において、この新機能についてもっと詳しく知りたい、あるいは関心があるという場合は、まず該当するフォーム(フライト検索については、フライト検索に関する問い合わせフォーム)にご記入ください。
この機能は現在、欧州経済地域(EEA)の国でのみ、デスクトップとモバイルデバイスの両方で利用可能です。旅行、地域情報、ショッピングの検索に対応しています。ショッピング検索については、ドイツ、フランス、チェコ共和国、イギリスで現在試験的に提供されています。
欧州経済地域(EEA)はヨーロッパの自由経済圏で、次の国で構成されます。
- EU に加盟する 27 か国
- アイスランド
- リヒテンシュタイン
- ノルウェー
カルーセル構造化データが検索結果で表示されるのは、これらの国で Google 検索したときです。
ショッピング系クエリに関しては、独・仏・英およびチェコで検索したときだけです。
つまり日本では、たとえカルーセル構造化データを正しくマークアップしていたとしても検索結果には表示されません。
カルーセル構造化データの実物
ドイツの Google で検索してみたところ、カルーセルが出ていました。
カルーセルを表示させているのはTrip Advisor のページです
カルーセル構造化データをマークアップしているので、おそらくこれがカルーセル リッチリザルトではないかと思われます。
ただ、構造化データをマークアップしてないページでもカルーセルが出ていたので確信は持てません。
Trip Advisor のページにしても、必須プロパティが含まれていないので構造化データによるカルーセルではない可能性もあります。
なんにせよ、カルーセル構造化データは日本ではまだ有効ではありませんでした。
僕の記事を読んだことがきっかけで実装を始めてしまった人がいたとしたら申し訳ないです。
ベータ版を抜けたときに、グローバル展開でしょうかね?