[レベル: 中級]
英語版のウェブマスター向けオフィスアワーで、Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が構造化データの使われ方について説明しました。
次の3点に関してです。
- 構造化データはランキングに影響しない。構造化データを設定していても順位が上がることはない。
- 構造化データは、リッチスニペットのように主に検索結果の見え方にかかわる。
- Google がサポートしていない構造化データを実装していてもプラスに作用することはない。
目新しい情報ではありませんが、一緒に再確認してみましょう。
構造化データはランキングに影響しない
構造化データを設定していたからといって、Google の評価が上がったりはしません。
構造化データによって、そのページに書かれていることをより的確に理解させることには役立ちます。
しかし、構造化データ自体が直接的に順位アップに影響を与えることはありません。
検索での見え方を構造化データは変える
構造化データのいちばんのメリットは、検索結果での見え方をリッチにできることです。
Google がサポートするほとんどの構造化データは検索での表示形式に関わってきます。
こちらはトップニュースのAMPカルーセルです。
Articles(記事) の構造化データが掲載されるには必要です。
こちらはレシピのリッチカードです。
Recipes(レシピ) の構造化データを設定します。
こちらは、昔からあるオーソドックスなリッチスニペットです。
Reviews/Ratings(レビュー/評価)の構造化データが必要でしたね(楽天は Products(商品)も設定)。
こちらはサイトリンク検索ボックスです。
自サイトのサイト内検索結果に誘導するには、構造化データの設定が必要です。
検索検索の見え方をよりビジュアルにする構造化データを このほかにもたくさん Google はサポートしています。
Google 未サポートの構造化データは検索に役立たない
Google をはじめ主要な検索エンジンが中心的に採用している schema.org には膨大な種類のボキャブラリが公開されています。
さらに日々増えています。
そのなかで Google がサポートするのはごく一部です。
Google がサポートしていない構造化データを実装したとしても、「検索に」役立つことはありません。
実装することがマイナスになることは当然ありませんが、プラスに働くこともありません。
ランキング上昇には直接影響しないとはいえ、検索結果で注目度を上げ、クリック率を増加させることに構造化データは貢献します。
サイトやページのトピックに合った構造化データを Google がサポートしているのであれば、積極的に実装しましょう。