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米Googleは、検索結果に表示した本のナレッジパネルから電子書籍を購入できる機能を導入しました。
電子書籍の販売者は、構造化データを設定することで電子書籍購入のオプションをナレッジパネルに追加することができます。
“Buy e-book”オプション
米Google検索 (google.com) で書籍を検索すると、ナレッジパネルに”Buy e-book”というセクションが表示されることがあります。
e-book は電子書籍のことです。
Barnes & Noble や Google Play、Kobo といった電子書籍を購入できるサービスのアイコンが並んでいます。
クリック/タップすると、その電子書籍の購入ページへ検索結果から直接移動できます。
日本からは買えませんが、米国であればそのまま購入できるのでしょう。
Buy e-bookは、米Google(とカナダのGoogle?)でのみ提供されている機能のようです。
ナレッジパネルには広告として、そこから購入可能なセクションが表示されることがあります。
しかし、今回の Buy e-book はナレッジパネルの純粋な一部分です。
アクションschema.orgの構造化データで設定
Googleは、構造化データを解説するデベロッパーサイトに、Booksのセクションを最近追加しました。
ここに、ナレッジパネルでの Buy e-book の設定方法も載っています。
Buy e-book は、schema.orgのアクションを表現する ReadAction で設定します。
schema.orgのActionでは、今までにも、たとえば次のようなアクションをGoogleは検索でサポートしています。
- サイトリンク検索ボックス
- レストラン予約や食べ物の注文
- アプリでの映画や音楽の再生
Buy e-book は「本の購入」というアクションで仲間に加わりました。
電子書籍を販売しているサイトはそう多くはないでしょう。
また、ナレッジパネルの Buy e-book はまだ試験的な運用が始まったばかりで、参加には申請が必要です。
したがって、今の僕たちには直接は関係のないニュースです。
ですが、Google検索は今は単純に「何かを探すだけ」「10本の青いリンクが並ぶだけ」の世界ではなくなってきていることを認識しておくのは大切です。