[レベル: 中級]
構造化データ マークアップ支援ツールは、Google 検索のリッチスニペット表示に必要な構造化データの最新の要件を必ずしも反映していません。
古い要件に従ったままでは、構造化データを正しくマークアップできないことがあります。
このツールを利用しての構造化データのマークアップは控えたほうがいいかもしれません。
構造化データ マークアップ支援ツールは旧式
構造化データ マークアップ支援ツールは、2013 年 5 月にリリースされました。
このツールを使うと、リッチスニペットに必要な構造化データをウィザード形式で設定できます。
構造化データを自分で書かなくていいので、構造化データに不慣れなサイト管理者でもマークアップできる利点があります。
リッチスニペットを設定する際の構造化データの要件はときおり更新されます。
たとえば必須プロパティが新たに加わったり、逆に、必須から外れるプロパティがあったりします。
ところが、構造化データ マークアップ支援ツールは、こうした最新の要件をきちんと反映できていません。
実際には必須プロパティなのに選択できないということが起こっています。
ソフトウェア アプリ (SoftwareApplication
) の構造化データでは、評価 (aggregateRating
) またはレビュー (review
) のプロパティが現在は必須です。
しかし、構造化データ マークアップ支援ツールの設定にはこれらのタグが出てきません。
Google 検索セントラルの英語版ヘルプコミュニティのコミュニティマネージャの Caio Barros(カイオ・バロス)氏は次のように事情を説明しています。
構造化データ マークアップ支援ツールは、ソフトウェア アプリだけではなく Google がサポートしている他の構造化データに関しても少し古くなっている。修正までには時間がかかると思う。
構造化データ マークアップ支援ツールはデザイン的にも、旧式の Search Console ファミリーという感じがします。
Search Console のデザインが一新しますが、雰囲気がまったくと言っていいほど異なります。
個人的には、このツールがまだ残っているのが不思議なくらいです。
古いツールなので、メンテナンスも後回しになっているではないかと推測します。
僕の意見はともかくとして、構造化データ マークアップ支援ツールがリッチリザルトの最新要件を反映していないのは事実です。
このツールを利用して構造化データのマークアップする際には、目的とするリッチスニペットで設定する構造化データの必須プロパティおよび推奨プロパティを公式ドキュメントで必ず調べて、対応できているかを確認しましょう。
対応できていなければ、自分で修正します(もっとも自分で修正できるなら、このツールを使わなくてもいいような気もしますが)。
なお、リッチリザルト テストも最新要件を反映できていない場合があるので注意してください。(ただし、こちらはリッチリザルト確認のメインツールなので比較的はやくアップデートされるはず)。