ウェブコンテンツに構造化データを実装するとGoogleアシスタントでアクションを実行可能

[レベル: 上級]

ウェブページに構造化データを実装すると、アプリを公開することなしに Google アシスタントでアクションを実行することができます。

比較的新しい機能でさほど知られていないせいか、Google Webmaster の公式 Twitter アカウントがプロモーションしています。

構造化データで Google アシスタントにアクションを実行させる

こちらは、Google アシスタントに、“Ask Bookig.com which hotels in Amsterdam have nice views”(アムステルダムで眺めがいいホテルを Booking.com に聞いて)と尋ねたときの反応です。

Ask Bookig.com which hotels in Amsterdam have nice views

Google アシスタントの中で、Booking.com が呼び出され回答を(音声で)返してきます。

ここで回答を返している Booking.com はアプリではありません。
Booking.com のアムステルダムのホテル紹介ページに記述されている FAQ 構造化データをもとに、質問に回答するというアクションが実行されます。
ウェブコンテンツからアクションが返されているのです。

こちらは、“Top stories from Wall Street Journal”(ウォール・ストリート・ジャーナルからのトップニュース)と Google アシスタントに話しかけたときの結果です。
ウォール・ストリート・ジャーナルからのニュース一覧が並びます。

top stories from Wall street journal

ウォール・ストリート・ジャーナルは Article (NewsArticle) 構造化データでマークアップしています。
一方、アクションに対応していないニュースサイトの場合は単純に検索結果が出てきます。

このように構造化データを実装していると、それだけで Google アシスタントのなかで特別な動きや見せ方を実現することができます。

アクションに対応しているウェブコンテンツは 5 種類

Google アシスタントのアクションに対応しているウェブコンテンツは現在 5 種類あります。

それぞれに対応した構造化データでマークアップしておけば、Google アシスタントのアクションの対象になります(How-to のみ試験公開中で一部のパートナーサイトだけが対象)。

構造化データといっても特殊なものではありません。
リッチリザルト用の構造化データと同じです。

したがって、リッチリザルト用に構造化データをすでに実装していれば自動的にアクションの対象になります。

ただ、おそらく日本語にはまだ対応していないと思われます。
上で見せたウォール・ストリート・ジャーナルのキャプチャは日本語のニュース一覧出ていますが、日本語のクエリでは検索結果が出てくるだけでした。
FAQ リッチリザルトが出るページに対する質問をしても、そのサイトが呼び出されることはなく検索結果が出てきました。

そうはいっても、いずれは日本語にも対応するはずです。

リッチリザルト用の構造化データと共通なので楽しみに待ちましょう。
リッチリザルトを実装していないとしたら、Google アシスタントでも利用されるというメリットもあるのでぜひ実装しましょう。

ウェブコンテンツのアクションに関する詳細はデベロッパーサイトで確認できます。