[対象: 中〜上級]
米Googleは、米国における音声検索の利用動向調査を実施し、その結果を公式ブログで発表しました。
「10代の若者の50%以上がGoogle音声検索を毎日使う」など特に若い世代での音声検索の普及が目立ちます。
調査結果のハイライトをこの記事で紹介します。
調査方法
調査は、調査会社のNorthstar Research社によって行われました。
- 1,400人のアメリカ人を対象に、音声検索の利用動向を調査
- 13歳以上を対象(13〜17歳が400人、18歳以上が1,000人)
- 音声検索は、Android/iOSのGoogle検索アプリの機能の一部
音声検索には、ウェブページ(ウェブのコンテンツ)を調べる一般的な検索だけではなく、Google検索アプリで可能な音声による経路案内や電話発信、リマインダー設定なども含まれます。
[鈴木メモ] 日本語でも、「ここから新宿まで」や「◯◯に電話」、「明日の朝にゴミ出しをリマインド」といった音声で、経路検索や電話、リマインダー設定ができますね。
1日1回以上、音声検索を使う割合
1日1回以上、音声検索を使うと回答した人の割合は次のとおりです。
- 10代 — 55%
- 大人 — 41%
10代は、2人に1人以上が毎日音声検索を使っています。
大人でも4割以上です。
ちなみに音声検索する大人は、自分のことを“tech savvy”(テクノロジーに精通した人、日本語なら“情強”?)だと感じています。
利用シーン
さまざまな場面で音声検索が用いられますが、次のような場面が多いようです。
- 電話をかけるとき
- 行き方を調べるとき
ダイヤルパッドを押さなくて済むので、電話をかけるときは楽なんでしょうね。
音声での経路案内は「◯◯から△△まで電車」で僕もよく使ってます。
10代は宿題の調べごとでもよく使う傾向にあります(31%)。
でも学校では使ってはいけないと感じていて、遊び感覚で使っているようです。
意外に真面目?
何かをしながら音声検索
何か他のことをしながら音声検索が利用されることも多くあります。
- TVを見ながら — 38%(10代: 59% / 大人: 36%)
- 料理しながら — 大人: 23%
「TVを見ながら」は想像しやすいですね。
大人は「料理しながら」も多くありました。
料理中の手でスクリーンを汚さずに済みます。
人前でも音声検索
10代は友だちと戯れているときに音声検索することを恥ずかしいと思っていないようです。
57%が友だちと一緒に使うと回答しました。
一方、誰かと一緒にいるときに音声検索する大人は4分の1(24%)です。
さらに10代は1人でいるときにも音声検索を使うことに抵抗を感じないようです。
5人に1人以上(22%)がお風呂でも使います(大人は15%)。
音声検索は普及しているっぽい
音声検索の利用は確実に伸びているようです。
Googleによれば、音声検索の利用は昨年の2倍に増えているとのことです。
調査では、特に若い世代のなかで普及が明らかになりました。
日本ではどうなんでしょうね?
僕自身はスマートフォンでは最近はよく使うようになりました。
文字を入力する手間が省けるのでとても楽です。
昔と比べて、音声の認識能力が格段に向上して聞き取りミスがずいぶんと減っています。
「これは無理かな」と思ったのでもきちんと認識してくれることもしばしばです。
とはいっても、知らない人が回りにいる状況ではやっぱり恥ずかしいですけどね。w
日本のGoogleも日本のユーザーを対象にした調査を実施して結果を公表してほしいものです。
インフォグラフィック
Google公式ブログが調査データをまとめたインフォグラフィックです。
僕が紹介していないデータも出ています。
音声検索の現状として参考にしましょう。