[レベル: 初級]
Google Merchant Center を利用したショッピング広告および [ショッピング] タブでの無料リスティングのランディングページで、消費税込みの総額表示が 2021 年 4 月 1 日から必須になります。
消費税額を含めた価格表示が国の法律によって義務付けられることにともなう更新です。
日本での VAT の表示に関する変更
Merchant Center のヘルプページに『日本での VAT の表示に関する変更』という件名のお知らせが掲載されています。
先日、日本における商品のランディング ページでの VAT の表示に関する要件が更新されました。この新しい要件を遵守するため、日本で販売される商品のランディング ページでは、今後商品価格と VAT を分けて表示することができなくなります。4 月 1 日より、ランディング ページに表示する商品の価格には VAT を含める必要があります。
VAT は “Value Added Tax” の略で、日本語では「付加価値税」と訳されます。
消費税に相当します。
消費税の公式な英訳は “Consumption Tax” ですが、国際的には VAT や Sales Tax のほうが一般的なようです。
VAT は日本語では馴染みが薄いので、このお知らせを見ても ? となってしまうかもしれません。
LP の価格は税込みの総額表示で
いずれにしても、4 月までには、ランディングページに掲載する商品の価格には必ず総額表示を含めなければなりません。
本体金額が 10,000 円で標準消費税率 10% が適用される場合、たとえば次のような価格表示が容認されます。
- 11,000 円
- 11,000 円(税込)
- 11,000 円(税抜価格 10,000 円)
- 11,000 円(うち消費税額等 1,000 円)
- 11,000 円 (税抜価格 10,000 円、消費税額等 1,000 円)
支払総額である「11,000 円」さえ表示されていればよく、「消費税額等」や「税抜価格」が表示されていても問題ないそうです。
一方で、次のような表示は認められません(総額の記載がなく、この金額表示だけの場合)。
- 9,800 円(税抜)
- 9,800 円(本体価格)
- 9,800 円 + 税
Merchant Center を利用している EC サイトでは、商品の金額が総額表示になっていなければ 4 月中に修正してください。
[ショッピング] タブの無料リスティングとショッピング広告に掲載されなくなるかもしれません。
もっとも Merchant Center を利用していなくても、法律が定めることなので、商品やサービスを販売するサイトでは総額表示は必要ですね。
消費税を含めた総額表示の義務化に関する詳細は関係省庁の案内を参照してください。