今月導入される Google Speed Uptate は速ければ速いほど評価が上がるアルゴリズムだった

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【UPDATE】
この記事は事実を正しく反映していないことが判明しました。
こちらの記事で説明しています。

ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要因として用いる “Speed Update”(スピード アップデート)を Google は今月導入する予定です。

Speed Update は、本当に遅いページだけが影響を受けるアルゴリズムだと思われていました。
しかしながら実際には、速ければ速いほど評価が上がるアルゴリズムになっているようです。

Speed Update では、読み込み速度が速いと段階的に評価が上がる

Speed Update の導入を事前アナウンスした公式ブログの記事は次のように説明していました。

The “Speed Update,” as we’re calling it, will only affect pages that deliver the slowest experience to users and will only affect a small percentage of queries.

日本語記事では次のように訳されています。

この ”Speed Update” (と私たちは呼んでいます)は、ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。

※強調はともに僕による

常識的な表示速度のページには Speed Update は影響せず、それこそ表示に 20 秒も 30 秒もかかるような、ものすごく遅いページだけが評価が下がると考えられていました。
オフィスアワーや Twitter でも何度かそういった発言が Google 社員からあったと僕は記憶しています。

ところが、Speed Update のアルゴリズムはそのように動くわけではないようです。

読み込み速度を段階的に評価し、速ければ速いほどプラスに作用するアルゴリズムになっているようです。

直近のオフィスアワーで John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は次のように説明しています。

概して言えば、(今回の)Speed Update は 7、8 年くらい前に導入した別の Speed Update とは若干異なっている。

「速い」か「遅いか」で区別するようなものではない。むしろ、徐々に評価を上げていく尺度になっている。

つまり、ページを速くすれば速くするほど、それを私たちは考慮に入れる。「すごく遅い」とか「十分に速い」というようなものではない。

少しでも速くなればランキングに良い影響を与えるか? という質問には次のように答えています。

多少だが影響する。

初代 Speed Update とは違う

表示速度をランキング要因に組み込む最初のアップデートは 2010 年に発表されました。
PC 検索だけで有効で(モバイル検索でも PC ページの評価が利用される)、本当に遅いページだけが影響を受けました。

モバイル検索を対象にした今回の Speed Update も同じように機能するものだとてっきり想定していました(実際に、Google 社員もそう言っていた)。
ところが、ミューラー氏の最新の説明からは、そうではないことが判明しました。

速ければ速いほど、その分評価が上がります。

少し速くしたからと言って、劇的に順位が上がるわけではないでしょう。
それでも、速くすることが確実に評価アップに繋がるようです。

速くすればユーザーに喜ばれるし Google にも認めてもらえるのは、いいこと尽くめです。
速度改善にいっそう意欲が湧いてきます。

具体的に7月の何日に Speed Update を導入するかには、ミューラー氏は言及していません。
導入後にどんな変化が発生するか(あるいはたいして発生しないか)を監視しましょう。

なお、AMP ページがモバイル検索で表示される状態であれば、Speed Update では、その AMP ページの読み込み速度が評価対象になるとのことでした。
間接的には、AMP がランキング要因になると言えなくもないですね。