Bing AI検索を使ってみた、Google AI OverviewやChatGPT Searchとはどう違う?

[レベル: 上級]

Microsoft Bing が AI Search という新しい検索プロダクトのテストを始めたことを昨日の記事で紹介しました。
AI Search では、従来の検索結果のようにウェブコンテンツから取得したの青いリンクが提供されるのではなく、AI がクエリに対する概要を生成されます。

この AI Search を実際に使えるので、今日の記事で続報をお伝えします。

複数のオンラインソースから AI が概要を生成

こちらは [Windows 11 24H2 の安全性は?] を Bing AI Search で検索したときの様子です。

一瞬で結果が表示されているように見えますが、実際には数秒かかります。
体感的にはけっこう待ちます(つまり遅い)。

こちらは、同じクエリでの検索結果の AI 生成結果の静止画キャプチャです。 Bing AI Search

📷上部には「この概要は、複数のオンラインソースから AI によって生成されました」という注釈がでている

概要の各段落には、情報源となったウェブコンテンツへのリンクが提供されています。

Bing AI Search

概要の下には、情報源となったウェブコンテンツが今度はカードスタイルで提供されます。 Bing AI Search

追加質問ができます。

Bing AI Search

事前に提供された追加質問だけで、任意の質問は入力できません。
自由な対話形式でないのは不便に感じます(今後改良される?)。

「推論を表示する」というメッセージを展開すると次の情報を見ることができます。

  • クエリをどのように解釈したのか
  • どんな情報をウェブから検索したのか

AI が背後で検索意図をどのように処理したのかがわかるのは安心できます。

Bing AI Search Bing AI Search

別のクエリの Bing AI 検索結果も見てみましょう。

[ハチミツは腐るのか] のAI 概要です。

Bing AI Search

概要自体は簡素ですが、大きなサムネイル画像が目を引きます。

[今年の花粉飛散量は例年と比べてどのくらい] のAI 概要です。

Bing AI Search

全体的な傾向に加えて、地域ごとの予想もまとまっていて悪くない概要に思います(ちなみに僕は花粉症ではない。今年は多く飛ぶようで、花粉症の方ご愁傷様です🤧)。

目新しさはない?

Bing AI Search を少し使ってみたのですが、今となっては目新しくないかなというのが正直な印象です。
というのも、Google AI Overview や ChatGPT Search と機能的には大差はないからです。

同じクエリの [Windows 11 24H2 の安全性は] の AIO 結果です。

AIO

ChatGPT Search の結果です。

ChatGPT Search

AI がウェブの複数の情報を参照して概要にまとめて、関連リンクを提供するという点では完全に同じです。
こうなると、どの程度の粒度の情報を提供するか、古かったり誤っている情報を提供していないかという品質・信頼性の勝負になりそうです。

それでも、将来的には検索エンジンは AI と統合して、検索エンジン自身が回答を提供するという、こうした方向に向かうのでしょうか。
ユーザーが検索結果からウェブページにアクセスするのは、もっと詳しく知りたいとか、事実かどうかを慎重に確認したいとか必要なときだけです。

何はともあれ、Bing AI Search をあなたも自分の手で体験してください。
このリンクから試せます。

[Bing] の AI 結果が表示されますが、ページ下の「新しい検索」ボタンから始めてください。
📝すずき注:英語の結果が生成されるかもしれないが、日本語で利用できる